【Bizプレミアム】災害時の移動抑制は正しい? 首都圏地震後「シェアサイクル活況」に見る対策

 10月7日夜に首都圏が東日本大震災以来10年ぶりの震度5強の揺れに見舞われたことで、大都市における災害時の避難の在り方を見直すべきだとの声が上がっている。東京都は大規模災害時の対応として、交通渋滞や二次災害の発生を回避する観点から、原則として「大規模災害時はむやみに移動しない」と呼びかけてきた。一方、7日夜の地震では鉄道の運転見合わせの影響を受けた帰宅困難者が自転車を共同利用する「シェアサイクル」に流れ、東京都にとっても想定外だったようだ。シェアサイクルという新しいサービスが広がることで最適な避難…

首相「分配」政策示せるかがカギ 原点は渋沢栄一

 岸田文雄首相が「新しい資本主義実現会議」で掲げる成長と分配の好循環は、9月の自民党総裁選に向けて練り上げたテーマで、衆院選でも目玉政策として打ち出している。ただ、首相が重視してきた分配政策は中長期的な課題だけに、所得増などすぐに実感できる施策に結びつけることは難しい。今後、具体策を示せるかどうかが政権運営の浮沈を握る。…