子育て支援ITベンチャー「Trim」 設置型ベビーケアルームの新製品

 子育て支援ITベンチャーのTrim(トリム、横浜市中区)は、授乳やおむつ替えのための設置型ベビーケアルームの新製品「mamaro(ママロ)2」を今秋発売する。従来品よりも間口を1.5倍に広げ、ベビーカーが直接室内に入れるようにした。室内に置かれたソファは背もたれを倒すことでベビーベッドとして使える。子供を寝かせると、自動で体重が計測される。専用のアプリと連携させて、成長が記録できるようにする。レンタルと販売の両方で展開する予定。価格は未定。300台の受注を見込む。従来のママロはこれまで商業施設など…

福岡・みやま市の「みやまSE」が再び債務超過 自治体新電力の草分け

 自治体新電力の草分けとされる「みやまスマートエネルギー」(みやまSE、福岡県みやま市)が令和2年度決算で再び債務超過に陥った。冬の寒波で電力を調達する卸売市場の取引価格が高騰し、利益を吹き飛ばした。平成28年の電力小売り全面自由化を機に誕生した自治体新電力は75社(5月時点)あり、多くは他電力との競争激化で苦境が表面化している。電力による地方創生を掲げて各地で参入が相次ぐが、事業運営で壁に直面している。…

ドクター・中松の研究所に潜入! 稀代の発明家が生み出すコロナ対策グッズの数々【SankeiBiz編集部】

 ユニークな科学研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の栄養学賞を2005年に受賞した発明家の「ドクター・中松」こと中松義郎さん(93)が、新型コロナウイルス対策に関する発明を相次いで発表したという。「新型コロナウィルスをコントロールしようなんておこがまかしい」。数々の発明品を世に送り出してきた93歳は、「発明で誰かを助けたい」と語る。今も旺盛な創作意欲はいささかも衰えていない。…

“絶滅危惧種”だったドムドムを黒字化した「元専業主婦社長」の実力

 1970年に誕生した日本初のハンバーガーチェーン、ドムドムハンバーガー。最盛期の90年代には約400店舗あったのが現在はたった27店舗に減ってしまいました。3年前に社長に就任したのは、元専業主婦で39歳まで一度も働いたことがなかった藤崎忍さん。藤崎さんが進める店舗づくりとは--。…

関西消費、「緊急事態・蔓防」での損失1100億円以上 りそな総研が試算公表

 りそな総合研究所は7月31日、8月2~31日に大阪府で緊急事態宣言が発令され、兵庫県と京都府へ蔓延(まんえん)防止等重点措置が適用される影響で、関西2府4県の消費額が少なくとも1100億円押し下げられるとの試算を明らかにした。今年に入ってから宣言や重点措置が長期に及び、企業が事業継続の見通しを立てにくい状況が続いている。…

高級化粧筆「熊野筆」ピンチ 中国産イタチ毛が入ってこない

 世界から絶賛される広島県熊野町の伝統工芸品「熊野筆」が苦境に立っている。新型コロナウイルスの感染拡大で中国政府が野生動物の取引を禁止したことの影響とみられる。特に高品質の筆に用いられるイタチの毛が激減しているという。熊野筆といえば、平成23年に国民栄誉賞を受賞したサッカー女子の「なでしこジャパン」に贈られた「世界一の化粧筆」で知られる、日本を代表する伝統工芸品だ。合成繊維などの代用品の研究も行われているが、高品質を保つのは至難の業だという。…

業界再興目指した「KIMONOプロジェクト」岐路 五輪関連行事も不採用

 世界各国・地域をモチーフにした着物を制作し、業界再興のきっかけ作りを目指す「KIMONOプロジェクト」が岐路に立っている。お披露目の場として目標に掲げた東京五輪の開会式など関連行事での活用はかなわなかった。さらにプロジェクト内の対立が表面化し、法廷闘争に発展した。全国の制作者の思いなどが詰まった「KIMONO」が漂流しかねない状況に陥っている。…

緊急事態宣言拡大の経済損失、五輪効果の1.3倍の試算も

 政府が30日、東京都と沖縄県に発令中の緊急事態宣言の延長や対象地域の拡大を決め、国内景気は一層下振れる。民間エコノミストの試算では、一連の対応で経済損失は2兆円超~数千億円に達する見込みで、東京五輪・パラリンピックの経済効果を上回る損失が生じるとの指摘も出ている。…

アフィリエイターに措置命令も 改正薬機法で違反広告に課徴金、8月施行

 医薬品などの不正確な広告に対して課徴金を課すことを定めた改正医薬品医療機器法(薬機法)が8月1日、施行される。同法では虚偽・誇大広告の罰金を最高で200万円としてきたが、収益の大部分をまんまと“持ち逃げ”されるケースに対応する。インターネットで広告料を稼ぐ「アフィリエイター」への処分も重くなるとみられ、化粧品や美容機器、医療機器、健康食品などをめぐる“不正広告包囲網”は狭まりつつある。…

「売れるわけない」日本発のドリップパックコーヒー、本場・米国で普及の理由

 スターバックスに代表されるシアトル系カフェも、2015年に日本に上陸したブルーボトルコーヒーも米国発。だが、そのコーヒー消費大国には、日本では当たり前の「あるもの」がなかったという。湯を注ぐだけで挽(ひ)き立てのコーヒーが楽しめる「ドリップパック」だ。商機は意外なところに隠れているもの。米国にはドリップパックがないことに気づいたコーヒー好きの日本人が米国で成功を収めた。日本では馴染みのない企業である「NuZee」のコーヒーは今や、世界3カ国に工場を持つまでに成長した。…