経済産業省が17日発表した15日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、8日時点の前回調査と比べて10銭安い168円90銭だった。11週ぶりの値下がりだが、高値水準が続いた。灯油は11週連続の値上がりで、18リットル(一般的なタンク1個分)当たりの価格は1円高い1950円となり、平成20年10月以来、約13年1カ月ぶりの高値。暖房需要が盛り上がる冬場の家計に打撃となりそうだ。…
新生銀株、6%に買い増し 村上氏の投資会社
投資家の村上世彰氏が関わる投資会社シティインデックスイレブンス(東京)が、新生銀行の株式を買い増したことが16日分かった。大量保有報告書で明らかにした。村上氏の親族と合わせて保有比率は5・29%から6・30%に上昇した。…
中国恒大が必死の資金繰り 創業者豪邸、美術品も売却
【北京=三塚聖平】巨額債務で経営危機に陥った中国不動産大手、中国恒(こう)大(だい)集団が、債務不履行(デフォルト)回避へ保有資産の切り売りを急いでいる。創業者の豪邸を抵当に入れたほか、美術品やプライベートジェット機の売却も伝えられる。6月末時点で1兆9665億元(約35兆円)という負債総額からすると焼け石に水と指摘され、デフォルトはすんでのところで免れているが綱渡りの資金繰りが続く。…
西日本シティ銀が新店舗、証券と連携し富裕層狙う
西日本シティ銀行は15日、福岡市中央区の再開発ビル「天神ビジネスセンター(BC)」に新店舗をオープンさせた。九州随一の商業集積地、福岡・天神地区の営業拠点として位置付け、グループ会社の西日本シティTT証券も同居する。個人向けの資産運用などを強化し、富裕層の顧客獲得を狙う。…
9月中間連結決算、大手銀は全社最終増益
三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)など5大銀行グループの令和3年9月中間連結決算が15日、出そろった。最終利益は全社が増益となり、5社合計で前年同期比77・4%増の1兆8150億円と大幅増となった。新型コロナウイルス禍からの景気復調で取引先の業績が回復し、貸し倒れに備えた与信関係費用が想定より大きく減少した。…
習氏主導の北京証券取引所開設、米中対立念頭に
【北京=三塚聖平】中国で4カ所目の証券取引所となる「北京証券取引所」が15日、株式の取引を始めた。習近平国家主席の主導で開設したもので、革新的な中小企業の資金調達支援を目標に掲げる。米国との金融、科学技術に関する対立の長期化を念頭に置き、海外に頼らなくて済むようなベンチャー企業の資金調達や育成を進める中長期的な思惑もうかがわれる。…
日銀総裁、中国経済を注視債務問題で「成長鈍化」
日銀の黒田東彦総裁は15日、不動産分野での債務問題や電力不足の課題がある中国経済について「成長ペースが鈍化している」と指摘し、中国経済減速による国際金融市場への波及や日本経済への影響を注視する考えを示した。名古屋市で開かれた地元経済界との会合で講演した。…
7~9月期GDPは年率3・0%減 2四半期ぶりマイナス成長
内閣府が15日発表した令和3年7~9月期の国内総生産(GDP、季節調整値)速報値は、物価変動を除く実質で前期比0・8%減、このペースが1年間続くと仮定した年率換算は3・0減だった。マイナス成長は今年1~3月期以来、2四半期ぶり。半導体不足や供給網の混乱による自動車メーカーの減産が大きく影響したほか、新型コロナウイルスの緊急事態宣言が長期化して個人消費が落ち込んだことも響いた。…
SBI、防衛策発動なら撤回 新生銀へのTOBで
新生銀行に対するSBIホールディングスのTOB(株式公開買い付け)をめぐり、両社は12日、新生銀の大株主である預金保険機構の質問状に対し、いずれも令和7年3月期の最終利益を700億円台に引き上げる計画を示した。SBIは25日予定の臨時株主総会で買収防衛策発動が可決されればTOBを撤回すると表明。機関投資家に影響力がある大手議決権行使助言会社は防衛策への賛成を推奨しており、同機構などを通じ2割の議決権を握る政府の動向に注目が集まる。…
九州・山口の地銀中間決算 「追い風」7割が最終増益
九州・山口8県の地方銀行の令和3年9月中間決算が12日に出そろい、20行のうち、7割に上る14行が最終利益で増益を確保した。堅調な金融市場を背景にした投資信託販売やコンサルティング業務の手数料収入増加、新型コロナウイルスの影響が想定を下回ったことによる信用コストの減少が主な増益要因となった。ただ、コロナでダメージを受けた経済の回復にはいまだ不透明感が漂い、4年3月期の通期予想は保守的な見方が大勢だ。…