助三郎の紹介で薬種問屋”山口屋”の用心棒になった平蔵。実は山口屋は盗賊に入られ、五百両もの大金を盗まれていたのだ。手がかりは達磨の木札のみ。一方、助三郎は一之介という若者を探していた。一之……
“鬼平”が薬種問屋の用心棒にスカウトされた!? 旧友からの斡旋にのった平蔵の狙いとは─
平蔵は廻り髪結いをしている助三郎と20年ぶりに再会する。二人はおまさの実家である”盗人酒屋”で立ち回りを演じていた喧嘩仲間だった。平蔵が火付盗賊改方長官であることを知らない助三郎は、「仕事……
「俺には人殺しの血が流れている」豊治郎の潔癖症には父が盗賊だったという訳があった
湯屋の不審な男は、居酒屋を営む豊治郎だった。豊次郎の店には、足しげく通う美貌の年増女が……平蔵の“勘ばたらき”が警報を発する。女は瀬戸物屋“伊勢屋”の女将、お絹だった。第3話〈前編〉は11……
湯屋で全身をごしごし洗い、香油を付ける怪しい男─平蔵の“勘ばたらき”が警報を発する
配下の密偵たちの労をねぎらうために平蔵が設けた席で、“小房の粂八”が湯屋で見かけた気になる男の話を始めた。全身をごしごし洗い、その後丁寧に香油を付けるというのだ……。第2話〈後編〉は11月……
家老の娘との縁談を断り、剣を捨て陶物師となった又十郎は「後悔は微塵もしておりません」
土岐藩士の小森又十郎も平蔵の悪友の一人だったが、いまは武士を辞め、焼き物をつくって。若い頃、家老の出戻り娘に恋い焦がれていた又十郎と木村政之助だったが、ある日、又十郎にその娘との縁談話が持……
旧友との再会を喜ぶ平蔵だが、土岐藩の跡目争いが勃発して…ご存じ鬼平犯科帳、開幕!
京極備前守が催した宴会で、火付盗賊改方長官の長谷川平蔵は、土岐藩の重役である木内政之助と再会する。平蔵と木内は若い頃、本所で遊び歩いた悪友同士だった。木内は平蔵に、当時の旧友の一人である小……