Bento のご紹介

この記事は Bento エンジニアリング、Alan Orozco による The AMP Blog の記事 “Introducing Bento” を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

Bento コンポーネント ライブラリを公開

AMP コミュニティから特に多く寄せられている要望の 1 つは、AMP の高パフォーマンスなコンポーネントを AMP 以外のページでも利用できるようにすることです。この度、Bento コンポーネントの第 1 ラウンドが完全リリースされたことをお知らせします。Bento コンポーネントは、高パフォーマンス、高ユーザー エクスペリエンスのコンポーネントで、ウェブ デベロッパーがページに機能を追加して優れたユーザー エクスペリエンスを実現する際に、直面する現実的な問題を解消できるようになっています。ぜひ試してみて、フィードバックをお送りください。Bento の詳細は、新しい Bento ブログで確認できます。

あらゆる場所で AMP コンポーネントを使う

AMP Project の目的は、常にユーザーファーストな体験を作れるようにデベロッパーをサポートすることです。この価値提案の中核にあるのは、高パフォーマンスでユーザー中心の AMP コンポーネントです。そこに Bento が加わり、これまで AMP でしか使えなかった高パフォーマンスな Web Component をお気に入りのフレームワークや CMS で使えるようになります。

たとえば、非 AMP ページにカルーセルを追加するなど、1 度限りのケースに Bento コンポーネントを使うことができます。また、AMP に注目し、徐々にページを有効な AMP に変換しようと考えているデベロッパーにも便利です。 

Bento と AMP の今後の方向性 

AMP は今後も、すぐに使えるソリューションをウェブサイトに提供し、ウェブページで優れたユーザー エクスペリエンスを実現し続けます。また、AMP Project では、AMP 形式のサポートと強化を継続します。同時に、ウェブサイトのパブリッシャーには、AMP と互換性のないサイトで機能を使いたいというニーズもあることも理解しています。そういったパブリッシャーは、サイトで Bento コンポーネントを使い、他の機能に妥協することなく、具体的な UX の課題に対処できるようになります。 

私たちが思い描いているのは、パブリッシャーが自由に AMP を活用して優れたユーザー エクスペリエンスを実現したり、Bento を使って個々のパフォーマンスの問題に対処したり、AMP や Bento の助けを借りることなくページ エクスペリエンスの目標を達成したりできる未来です。 

今すぐ Bento をお試しください!

Bento コンポーネントを試してみたい方は、スタートガイドをご覧ください。チームは、GitHub や Slack チャンネルからフィードバックを送ることを推奨しています。フィードバックは大歓迎です。ぜひご協力ください。質問や問題がある方も、遠慮なくご連絡ください。

Reviewed by Eiji Kitamura – Developer Relations Team
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WordPress で AMP を使って簡単に優れたページ エクスペリエンスを実現する方法

この記事は Alberto Medina による The AMP Blog の記事 “An Easier Path to Great Page Experiences Using AMP for WordPress” を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

Core Web Vitals という取り組みの目的は、ウェブで優れたユーザー エクスペリエンスを実現するうえで欠かせない品質シグナルに関するガイドを一元的に提供することです。Core Web Vitals は、Google が新しいページ エクスペリエンス ランキング シグナルを計測する際の土台です。これにより、Google 検索で使われる一連のランキング要素に、ユーザー エクスペリエンスが加わることになります。

優れたページ エクスペリエンスの基準を満たすサイトを構築して管理するには、さまざまな要素を考慮して対応することが必要です。サイトオーナーは、測定ツールや自動化ツールの機能を活用してガイドやサポートを得ることができます。サイトの Core Web Vitals を計測するさまざまなツールがあります。また、AMP などの他のツールでも、すぐに使える幅広いパフォーマンス最適化やベスト プラクティスが用意されているので、パフォーマンスのよいウェブサイトを簡単に構築するうえで役立ちます。WordPress プラットフォームを使ってコンテンツを作成、公開している方なら、WordPress の公式 AMP プラグインを使うと、サイトでシームレスに AMP を利用できます。 

この投稿では、WordPress の公式 AMP プラグインを使って構築したウェブサイトのパフォーマンスに注目し、サイトの Core Web Vitals を最適化する際にさらに考慮すべき側面について説明します。また、ガイダンスを得るための AMP プラグイン サポート チャンネルも紹介します。

AMP プラグインの活用

AMP プラグインのランディング ページである amp-wp.org は、AMP プラグイン自体を使って構築されました。つまりこのサイトは、プラグインですぐに利用できる最適化とベスト プラクティスのメリットをすべて享受しています。たとえば、AMP はコンテンツのずれが起きない設計になっているので、通常は CLS の最適化について心配する必要はありません。AMP ページ エクスペリエンス ガイドを使って、このサイトのページ エクスペリエンス関連の動作を確認してみましょう。

ステップ 1: 分析ツールの実行

まず amp.dev/page-experience に移動し、サイトの URL を入力して [Analyze] をクリックします。

ツールが実行され、サイトでさまざまなパフォーマンス テストが行われる間、しばらく待ちます。このツールは、対象ページのページ エクスペリエンスに関連するさまざまな特徴を確認します。

ステップ 2: 結果の解析

すべてのテストが終了すると、AMP ページ エクスペリエンス ガイドにその旨が表示され、サイトの状態について簡潔な概要を確認できます。ご覧のように、amp-wp.org のページ エクスペリエンスは優れていることがわかります。

結果ページを下にスクロールすると、それぞれの Core Web Vital 指標の詳細を見ることができます。

この結果は、パブリッシャーとしてうれしい内容です。AMP が提供するすべてのパフォーマンス最適化とベスト プラクティスにリソースを費やす必要がなく、サイトのパフォーマンスが優れているからです。

CWV をさらに最適化する

自動化ツールを使って Core Web Vitals に影響するたくさんの要素に対処するときは、期待される内容を理解することが重要です。私たちの調査によれば、デベロッパーが AMP ページを提供する方法には、まだ最適化の余地があります。つまり、AMP などのツールを使うことで、目的の達成に向けて大きく前進することができますが、追加の作業をしてさらにサイトを最適化する必要があるかもしれません。

さらに最適化が必要になるのは、以下のような場合です。

  • ページのヒーロー要素の指定が適切でない場合、一部の最適化が行われません。 
  • 場合によっては、広告によって効率が低下し、読み込み時間が増加して、ページの CWV に影響することがあります。この点を意識し、パフォーマンスが優れた広告ソリューションを使う必要があります。
  • 最初のビューポートに表示される場所に重い埋め込み要素がある場合、ページの初期読み込みが遅くなります。
  • サイトで必要となる主要なイメージの最適化が行われていない可能性があります。

amp-wp.org の場合、スコアは高いものの、AMP ページ エクスペリエンス ガイドにはさらにサイトを改善できる 2 つの推奨事項が表示されています。たとえば、読み込み速度(LCP)を改善するために、ページのヒーロー イメージを適切にマークすることが推奨されています。

これは、ページのヒーロー要素(イメージなど)に data-hero 属性を付けることで、簡単に実現できます。これを行うと、AMP プラグインは自動的にヒーロー イメージをサーバーでレンダリングするようになるので、Largest Contentful Paint(LCP)指標が改善され、ページの CWV スコアが上昇します。

サポートを受ける場所

WordPress の公式 AMP プラグインなどのツールを活用しても Core Web Vitals のパフォーマンスが向上しない場合は、WordPress.org サポート フォーラムを通してプラグインをサポートしているチームに相談したり、質問したり、結果を共有したりできます。皆さんを最大限にサポートいたします。

さらに詳しく知りたい方は、AMPWordPress の公式 AMP プラグインのサイトをご覧ください。また、こちらの動画シリーズでは、WordPress の AMP プラグインの全貌について、解説や知見をご覧いただくことができます。パフォーマンスやページ エクスペリエンス全般についてさらに詳しく知りたい方は、Google 検索セントラルweb.dev のドキュメントをご覧ください。技術的に有用な情報が多数掲載されています。

投稿者 : Google、AMP と WordPress デベロッパー アドボケート、Alberto Medina

Reviewed by Chiko Shimizu – Developer Relations team<!—->