『KOWLOON’S GATE クーロンズ・ゲート-九龍風水傳-』はディスク4枚組と、攻略本に負けないボリュームなのだが、内容も破格、凡百のゲームソフトの中にあってひときわ異彩を放ち、未だに脳内を鷲掴みにされているような感覚さえある、私にとっては忘れ得ぬゲームなのだ。
「ラーメン橋」(1999)のクドさと人生ドラマに酔いしれる:うえけんの「今そのゲーム!?」Vol.20
一見してまず、もりいくすお氏が描く登場人物達の絵がいい! 癖が強く味のある面差し、おまけに演じる声優陣の技も加わり、濃いおっさん、おばさん目白押し。(もちろん、若者や子供もいます)本作「ラーメン橋」はそんな濃い感じの人々と関わりながら、戦後間もない1950年代から1990年までの40年に渡り、主人公、寿 秀蔵(ことぶきひでぞう、声・銀河万丈)の半生を体験する、パッケージにも謳われる「人生シミュレーションドラマ」だ。…
花と太陽と雨と(2001)の矛盾こそが魅力。創り手の術中にはまる:うえけんの「今そのゲーム!?」Vol.19
「風と太陽と花と」とか「雨と風と花と」あまつさえ「風と嵐と……え~と何だっけ?」などと、タイトル名がうろ覚えで、このゲームを話題にする際にふにゃふにゃしてしまいがちな私だったのであるが、人の名前と同様、作品に対して失礼にならぬように、ゲームタイトルもしっかり覚えたいものだ。…
かまいたちの夜(1994)の衝撃たるや。行き詰まる推理にへとへと:うえけんの「今そのゲーム!?」Vol.18
近年では様々なゲームで採用され表現されるオープンワールドという世界観。私もニンテンドーSwitchの「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」をプレイして、主人公のリンクと共に、どこまでも行ける世界の広さと新たなる発見の喜びと驚きに浸りきっているのだが、まてよ? この感覚はかつてどこかですでに味わっていたかも?…