disguise(ディスガイズ)は、ライブ演出およびバーチャルプロダクションに対する日本の需要増加に対応するため、多くの受賞歴をもつワークフローをさらに進化させた新しいソフトウェア「r20」の日本語版をリリースし、横浜に初のオフィスを開設した。
■概要
今回のローカライズ(日本語など追加で6か国語対応)は、disguiseのグローバルな成長のための重要なステップであり、ユーザーが言葉の壁を気にすることなく、技術的にもクリエイティブ的にも思い描いた野心的なビジョンを達成できることが目的。ユーザーは、日本語でトレーニングを受けることができ、翻訳されたトレーニング教材やユーザーマニュアルを利用して、それぞれの言語でdisguiseのスペシャリストとして認定される。
20年以上にわたり、世界中の最大規模かつ高度なライブショー、放送、バーチャルプロダクションで信頼を得てきた「disguise Designerソフトウェア」は、提案の成約、ストーリーボードの制作、撮影プランの作成、コンテンツの検証、機器設置プランのテスト、プロジェクト全体のデザインなどを行うための強力なツールキット。タイムラインベースのインターフェイスにより、ユーザーはステージ、プロジェクター投影、LEDウォールを含む3Dモデルを構築し、映像演出をリアルタイムでマッピングしてシミュレーション(プレビジュアライゼーション)することができる。disguiseは、強力なメディアサーバーソリューションと組み合わせることで、拡張性、再現性、信頼性に優れた高品位なビジュアル体験を実現する。
ロンドンに本社を置き、ロサンゼルスと香港にも拠点をもつdisguiseは、フォークロックデュオ「ゆず」の2017年の20周年記念ツアーや、2019年の東京モーターショーにおけるトヨタ自動車の没入型LEDブースなど、日本のライブプロダクション市場でも存在感を高めてきた。
2020年には、3Dライブイベントのメディアサーバーを提供するだけではなく、拡張現実(xR)ソリューションシステムを提供することで、バーチャルプロダクションの分野でdisguiseのコミュニティに全く新しいアプリケーションを創造した。その過程でdisguiseは、プロジェクションマッピング、大規模なLED再生、インカメラVFX、xRなど複数の高度なアプリケーションのための真に統合されたソリューションを提供する日本で数少ない企業の1つとなった。
それ以来、disguiseの顧客基盤は大きく成長し、さまざまな業界のパートナーがdisguiseのコミュニティに加わり、多くの受賞歴を持つdisguiseのハードウェア・オン・ソフトウェアのプラットフォームを活用している。長期的なパートナーであるヒビノ株式会社は、VFXスタジオの立ち上げに伴い、バーチャルプロダクションやインカメラVFXのワークフローにいち早くdisguise xRを採用した。また、日本の大手ビデオレンタル会社である株式会社映像センター(AVC)やアークベンチャーズ株式会社は、日本におけるdisguise xRの普及に重要な役割を果たした。
このような需要の高まりを受けて、disguiseは今年4月に「disguise Japan」として日本チームを増強し、ユーザーの要望に応えている。disguise Japan社長の三寺剛史氏、マーケティング&業務執行役 副社長の飯田厚二氏、テクニカルサポートスペシャリストの小林孝圭氏は、クリエイティブなコミュニケーションやライブイベントの制作などの豊富な経験を活かし、日本のユーザーがdisguiseで最高のストーリーをつくることができるように尽力しているという。
「COVID-19 をはじめとする様々な困難を乗り越えて、ようやく日本でdisguiseのプレゼンスを示すことができ、大変嬉しく思っています。これからは、日本のエンタテインメントビジネスをより良いものにするために、チーム一丸となって努力するとともに、お客様に寄り添った的確でスピーディなサポートを提供していきたいと考えています。2021年の東京オリンピック・パラリンピックの中継でdisguiseをご採用いただき成功したのに続き、2025年の大阪万博もdisguiseをご活用いただき、日本のdisguiseネットワークに加わるお客様が増えることを楽しみにしています」(日本代表:三寺剛史氏)。
disguiseは日本語と英語に加えて、スペイン語、ドイツ語、フランス語、韓国語、中国語(簡体字)のソフトウェアインターフェイスとトレーニング教材を提供している。