竜巻が直撃したアメリカ南部や中西部では、依然として被害の全容が明らかになっておらず、今も不明者の捜索が続いている。
10日夜から11日にかけて、ケンタッキー州など6つの州を直撃した竜巻は40を超え、このうちの1つの移動距離はおよそ365kmにわたったとみられている。
幹の太さが1メートル近くあろうかという大木が、なぎ倒されている。
そして、住宅の2階部分は吹き飛ばされ、竜巻の威力のものすごさを感じさせる。
全壊した「ろうそく工場」では、救出活動が続けられているが、救助者の情報は伝えられていない。
州知事は「町ごとなくなった場所もある」と述べ、ケンタッキー州で死者が100人を超える見通しを示した。
このほか、イリノイ州では、インターネット通販大手「アマゾン」の倉庫で6人の死亡が確認されるなど、5つの州で死者が確認されているが、被害の全容はいまだ明らかになっていない。