東京オリンピックは7月30日で、8日目が終わった。
大会前、全種目でメダル獲得が期待されていたバドミントン。
30日は、2大会連続のメダルが懸かる奥原希望選手が準々決勝に登場した。
しかし、世界ランク9位、中国の選手にまさかの逆転負け。
金メダル候補が次々と姿を消す、波乱の展開となった。
そんな中、迎えた混合ダブルスの3位決定戦。
敗れた奥原選手も見守る中、この種目初のメダルを懸け挑んだ世界ランク5位の渡辺勇大選手(24)、東野有紗選手(24)ペア。
第1ゲームで、いきなりスーパープレーが飛び出した。
東野選手のガットが切れるハプニング。
すかさずラケットを取りに行きレシーブ。
これはポイントとはならなかったが、中学からペアを組む2人は、磨いてきたコンビネーションで第1ゲームを奪う。
しかし、第2ゲームは香港ペアにリードされる苦しい展開。
1学年年上の東野選手が、すかさず声をかけた。
すると、怒涛の追い上げを見せ、渡辺・東野ペアが先にマッチポイントを握る。
しかし、香港ペアも粘りを見せ、互いに譲らぬ展開に。
迎えた3度目のマッチポイント。
最後は、感謝の気持ちを伝え、つかんだ銅メダル。
この種目、日本ペアとしてのメダル獲得は初の快挙となった。
ーーペアを組む選手への思い
東野有紗選手「こんな素敵な人に出会えるなんて、一生の思い出ですし、自分の人生でかけがえのない人だと思います」
渡辺勇大選手「最高のパートナー、ただそれだけです」
その快挙から5時間後。
シングルス最後の1人となった山口茜選手は、リオオリンピックの銀メダリストと死闘を繰り広げた。
何度もラリー戦に持ち込みんだが、準々決勝敗退。
涙を飲み、日本勢でのメダルは1つにとどまった。