こんにちは。ナゾロジーライターの「大倉康弘」です。
2021年はあっという間に過ぎてしまいましたが、テクノロジーの進歩を確かに感じ取ることができました。
そこで今回は、2021年の「世の中を驚かせたテクノロジーニュース」ベスト5を発表します。
目次
- 2021年のテクノロジーニュースBEST5!
2021年のテクノロジーニュースBEST5!
第5位.ウンチをお金に変えるトイレ
韓国の大学で、生理現象からお金を生み出すアイデアが採用されました。
ウンチをメタンに分解し、バイオ燃料として利用するシステムが開発されたのです。
この大学の学生たちは、専用トイレを使用することで特別な仮想通貨がもらえます。
通貨は大学内で利用でき、コーヒーやカップラーメン、果物、本などと交換できるようです。
学生たちをサポートするだけでなく、クリーンエネルギーに対する認識も高める効果的な取り組みだと言えますね。
第4位.注射針を通過する超小型マイクロチップ
アメリカ・コロンビア大学(Columbia University)の研究チームは、総体積0.1mm³未満の埋め込み型マイクロチップを開発しました。
これまでにも体内に埋め込むタイプの電子機器は存在してきましたが、体積効率が課題となってきました。
チップや部品だけでなくバッテリーを積む必要があるため、どうしてもサイズが大きくなってしまうのです。
新しく開発されたマイクロチップは、ワイヤレス充電を可能にしたので小型化できました。
注射器で体内に埋め込むことで、体温測定と通信が可能になると言われています。
第3位.都市部での活躍する「ハネのない風力発電機」
スペインの企業「Vortex Bladeless」が、ハネのない風力発電機を開発しました。
従来の風力発電は、ハネで風を受けてタービンを回転させるもので、いわゆる風車の仕組みを採用しています。
しかし設置場所が限られていたり、トリたちがハネの回転に巻き込まれて犠牲になったりとデメリットがありました。
新しいハネのない風力発電機は、風が当たった時の振動を増幅させることで効率よく発電しています。
省スペースなので、都市部や住宅地でも設置可能でしょう。
第2位.超リアルなデジタル人間を作成できるツール
アメリカのゲーム開発・販売企業「Epic Games」は、精巧なデジタル人間をユーザーが短時間で作成できるクラウドストリーミングツール「MetaHuman Creator」を発表しました。
通常、リアルな3Dモデルを製作するには、数カ月にもわたるリサーチや高額なスキャンマシン、また大勢のCGクリエイターが必要になります。
ところが新しく開発されたツールを使えば、簡単に超リアルな3Dモデルを作成可能。
あらかじめヘアスタイルやボディが用意されているため、ユーザーは1時間以内に作成できます。
しかも各パーツを細かく調整できるため、自分そっくりな分身を生み出すこともできるでしょう。
まるでゲームのキャラメイクのように3Dモデルを作成できる時代が到来しました。
第1位.ハンマー投げの要領で「投げ飛ばす」ロケット発射システム
通常、宇宙船や人工衛星はロケットエンジンの噴射によって宇宙まで運ばれます。
しかしアメリカ・カリフォルニア州を拠点とするロケット開発企業「SpinLaunch」が、まったく新しい発射システムを開発しました。
ハンマー投げのようにロケットをグルグルと回転させて、上空まで投げ飛ばしてしまうのです。
電気駆動であるため、従来のロケット噴射に比べて燃料が4分の1、コストが10分の1に削減されます。
既に打ち上げテストは成功しており、今後の進展に期待できます。
いずれロケットを宇宙まで投げ飛ばすこともできるかもしれません。
さて、2021年には世の中を驚かせるたくさんのテクノロジーニュースがありました。
2022年も新たなテクノロジーが開発され、私たちを驚かせてくれることでしょう。
参考文献
ナゾロジー
https://nazology.net/archives/category/technology