有識者84%、今後3年の世界情勢は「悲観的」 世界経済フォーラム報告書

新型コロナウイルスワクチンの接種に集まった人々=2021年7月、台湾/ Annabelle Chih/NurPhoto/Getty Images ロンドン(CNN Business) 世界経済フォーラム(WEF)が世界のリスクを分析した新たな報告書で、今後3年間の世界情勢について、有識者の84%が悲観的な見通しを示していることが分かった…

NASAがクマムシを「光速の30%」まで加速させる宇宙飛行計画を発表

クマムシを「光速の30%」まで加速するNASAの恒星間航行計画が発表(減速装置は未搭載)
Credit:Canva

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恒星間航行をはじめて行う生物はクマムシになりそうです。

NASAが資金提供するカリフォルニア大学の宇宙計画「スターライトプロジェクト」によれば、手のひらサイズの薄い帆を持つ宇宙船を「光速の30%」まで加速させ、恒星間航行を行う計画があるとのこと。

また、宇宙船の搭乗員かつ被検体には、過酷な環境に耐えるクマムシが有力候補として挙がっているようです。

もし計画が実現すれば、恒星間航行(片道切符)を最初に行った生物としてクマムシが歴史に刻まれるでしょう。

研究の詳細は、今年1月付で科学雑誌『Acta Astronautica』にて公開されています。

目次 クマムシを「光速の30%」まで加速する計画 クマムシを「光速の30%」まで加速する計画 クマムシは絶対零度から水の沸点を超える温度に耐え、水や…

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参考文献

Can we – should we – send life to the nearest star?
https://earthsky.org/space/send-life-to-the-nearest-star-tardigrade-wafercraft/

元論文

Interstellar space biology via Project Starlight
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0094576521005518#!

ハッブル“定数”なのに、近くと遠くで食い違うのはなぜ? 精密観測で深まる宇宙の謎、ますます高まるハッブルテンション | JBpress (ジェイビープレス)

(小谷太郎:大学教員・サイエンスライター) 2021年12月8日、アメリカ宇宙望遠鏡科学研究所のアダム・リース博士をはじめとする研究グループが、「近傍空間のハッブル定数を精密に測定」したと発表しました*1。 リース博士は、宇宙膨張が加速していることを発見した功績で、2011年にノーベル物理学賞を受賞した一人で…

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、宇宙空間での機体展開に成功

宇宙空間での展開に成功したジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡の想像図。(ILLUSTRATION BY NASA) 2021年のクリスマスに打ち上げられたジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡が、最も難しいミッションである機体の展開作業を無事成功させた。折りたたんだ状態で宇宙へ打ち上げられた後、目的地を目指して移動しながら機体の各部…

天の川銀河と最後に衝突した「ソーセージ銀河」を調査

地上から観測した天の川銀河の全貌
Credit:ESO/B. Tafreshi (twanight.org)

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私たちの属する天の川銀河は、宇宙の中でも比較的大きい銀河の1つです。

そのような大きな銀河は、他の銀河との衝突・合併を繰り返すことで形成されていったと考えられています。

ハーバード・スミソニアン天体物理学センター(CfA)の新しい研究は、約130億年前に天の川銀河と衝突したとされる「ガイア・ソーセージ・エンケラドゥス(Gaia-Sausage-Enceladus)」が、どのように天の川銀河に取り込まれていったかを調査

それにより、過去100億年にわたる天の川銀河のほぼ全体の成長を説明できるモデルに近づいたと報告しています。

研究の詳細は、2021年12月14日付で科学雑誌『The Astrophysical Journal』に掲載されています。

目次 天の川銀河に取り込まれた最後の銀河 天の川銀河に取り込まれた最後の銀河 私たちの属する天の川銀河も、始めから現在のような姿だったわけではありま…

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参考文献

Our Milky Way Galaxy’s Most Recent Major Collision
https://scitechdaily.com/our-milky-way-galaxys-most-recent-major-collision/

元論文

Reconstructing the Last Major Merger of the Milky Way with the H3 Survey
https://iopscience.iop.org/article/10.3847/1538-4357/ac2d2d

月面で見つかった「謎のキューブ」の正体が判明

2021年12月に月の表面で見つかった「謎のキューブ」について、中国の月面探査車・玉兔2号がさらなる接近を行ったことで、正体が特定されました。 玉兔日记上新!小房子神秘面纱被揭开 http://www.cnsa.gov.cn/n6758823/n6758838/c6813049/content.html 穿越1000米来看你,大家关注的小房子来了 『玉兔二号駕駛日記』(29…

5700万光年先に「ニヤニヤ笑い」のような銀河を発見

雪だるまのように笑っている銀河が見つかった
Credit:canva

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NASAが2021年の終わりに、ハッブル宇宙望遠鏡でとある銀河の姿を捉えました。

その美しい銀河の画像は、周囲に輝く天体と合わせてみると、なんだかまるでにやにや笑っているように見えます。

今回は、この銀河について解説しましょう。

目次 にやにや笑って見える銀河 にやにや笑って見える銀河 2014年、ニュージーランドのアマチュア天文学者が、ケンタウルス座の方角から発せられた明る…

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参考文献

Hubble Views a Galaxy With an Explosive Past
https://www.nasa.gov/image-feature/goddard/2021/hubble-views-a-galaxy-with-an-explosive-past
Feast Your Eyes on The Last Hubble Pic For 2021 – A Distant, Smirking Galaxy
https://www.sciencealert.com/hubble-dazzles-us-with-another-stunning-galaxy-the-site-of-an-epic-supernova

NASAが「直径1kmの小惑星が2022年1月に地球に接近する」と発表、潜在的に危険な天体と警戒中

NASAが、直径3280フィート(約1km)もある小惑星「1994 PC1」が2022年1月19日に地球のそばを通過すると発表しました。 Next Five Asteroid Approaches https://www.jpl.nasa.gov/asteroid-watch/next-five-approaches Huge asteroid will race past Earth at 43,000 miles per hour next month | Daily Mail Online https:…

満月の16倍の大きさで夜空に広がるブラックホールジェットの噴火

1200万光年離れたケンタウルス座にあるブラックホールのジェット
Credit:Ben McKinley, ICRAR/Curtin and Connor Matherne, Louisiana State University

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地球から約1200万光年離れた楕円銀河「ケンタウルス座A(Centaurus A)」の中心には、太陽の5500万倍という巨大な質量を持つブラックホールが存在しています。

これは地球にもっとも近い活発な活動を続ける超大質量ブラックホールです。

西オーストラリア州の奥地に設置されたマーチソン広視野アレイ(MWA)望遠鏡は、そんな巨大なブラックホールのジェットの全貌を撮影することに成功しました。

このブラックホールの噴火とも呼ぶべき炎は、地球の夜空で満月16個分に相当する範囲に広がっています。

研究の詳細は、2021年12月22日付で科学雑誌『Nature Astronomy』に掲載されています。

目次 地球からもっとも近い活発なブラックホールの噴火 地球からもっとも近い活発なブラックホールの噴火 ブラックホールと一言でいっても、そのサイズや活…

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参考文献

ASTRONOMERS CAPTURE BLACK HOLE ERUPTION SPANNING 16 TIMES THE FULL MOON IN THE SKY
https://www.icrar.org/centaurus/

元論文

Multi-scale feedback and feeding in the closest radio galaxy Centaurus A
https://www.nature.com/articles/s41550-021-01553-3