天の川銀河と最後に衝突した「ソーセージ銀河」を調査

地上から観測した天の川銀河の全貌
Credit:ESO/B. Tafreshi (twanight.org)

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私たちの属する天の川銀河は、宇宙の中でも比較的大きい銀河の1つです。

そのような大きな銀河は、他の銀河との衝突・合併を繰り返すことで形成されていったと考えられています。

ハーバード・スミソニアン天体物理学センター(CfA)の新しい研究は、約130億年前に天の川銀河と衝突したとされる「ガイア・ソーセージ・エンケラドゥス(Gaia-Sausage-Enceladus)」が、どのように天の川銀河に取り込まれていったかを調査

それにより、過去100億年にわたる天の川銀河のほぼ全体の成長を説明できるモデルに近づいたと報告しています。

研究の詳細は、2021年12月14日付で科学雑誌『The Astrophysical Journal』に掲載されています。

目次 天の川銀河に取り込まれた最後の銀河 天の川銀河に取り込まれた最後の銀河 私たちの属する天の川銀河も、始めから現在のような姿だったわけではありま…

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参考文献

Our Milky Way Galaxy’s Most Recent Major Collision
https://scitechdaily.com/our-milky-way-galaxys-most-recent-major-collision/

元論文

Reconstructing the Last Major Merger of the Milky Way with the H3 Survey
https://iopscience.iop.org/article/10.3847/1538-4357/ac2d2d

転がり軸受の新規設計にモデルベース開発を取り入れ、設計期間短縮と性能向上 ジェイテクト

ジェイテクトは2021年12月28日、モデルベース開発(MBD)を転がり軸受の新規設計に取り入れたMBDの活用事例を発表した。MBDを設計品質の向上から製品品質向上につなげ、転がり軸受の設計期間を大幅に短縮している。 高 […]

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UFOみたいな「円盤型」電気飛行機が開発中

円盤型eVTOL「ZERO」 プロペラ収納時
Credit:ZEVA

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世界人口の増加に伴い、地上の交通インフラ整備はますます困難になっています。

こうした問題に対処するため、アメリカ・ワシントンを拠点とする航空宇宙企業「ZEVA」は、新たな移動手段を生み出そうと考えています。

個人用の円盤型eVTOL(電動垂直離着陸機)「ZERO」を開発しているのです。

まるでUFOみたいなZEROは、現在実物サイズのプロトタイプで飛行試験を行っています。

目次 UFOみたいなeVTOL「ZERO」ZEROは環境にやさしい「ゼロ・エミッション」を採用 UFOみたいなeVTOL「ZERO」 開発中のeVT…

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参考文献

ZEVA ZERO is a personal disc-shaped eVTOL that speeds at 160 mph through the air
https://www.designboom.com/technology/zeva-zero-disc-shaped-evtol-160-mph-speed-12-13-2021/

夏と冬で太陽光透過率を変動させ冷暖房効率を高める「省エネガラス」

夏と冬の両方で温度を調節してくれる窓ガラス
Credit:Depositphotos

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窓ガラスは、私たちが快適に過ごすための重要な要素です。

なぜなら建物の冷暖房の効率は窓によって大きく変化するためです。

実際、2013年の研究では、アメリカの年間一次エネルギー使用量の4%は、「窓ガラスの冷暖房効率で消費されている」と言われています。

そこでシンガポール・南洋理工大学(Nanyang Technological University)材料工学部に所属するイー・ロン氏ら研究チームは、気候に適応して温度調節する省エネガラスを開発しました。

研究の詳細は、12月16日付の科学誌『Science』に掲載されています。

目次 「暑いときは涼しく」「寒いときは暖かく」してくれる自動調節ガラス従来の省エネガラスよりも9.5%エネルギー削減できる!カスタマイズも可能 「暑…

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参考文献

NTU Singapore scientists invent energy-saving glass that ‘self-adapts’ to heating and cooling demand
https://www.eurekalert.org/news-releases/938287

元論文

Scalable thermochromic smart windows with passive radiative cooling regulation
https://www.science.org/doi/10.1126/science.abg0291

「学習する卓球ロボ」 何も知らない状態からわずか90分で人間と対戦可能に

90分の学習で卓球ロボが実践できるまで成長
Credit:ZellTuebingen(YouTube)_Optimal Stroke Learning with Policy Gradient Approach for Robotic Table Tennis(2021)

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どんなロボットでも、人間がすべてをプログラムすれば、ある程度は良い動きができるものです。

しかし私たちがロボットに求めてきたのは、人間のように「自分で学習していく能力」です。

そして最近、ドイツ・テュービンゲン大学(University of Tübingen)コンピュータ科学部に所属するヤーパン・ガオ氏ら研究チームは、学習していく卓球ロボを開発しました。

卓球ロボは、わずか90分ほどの学習で人間と簡単なラリーができるほど成長したようです。

研究の詳細は11月2日付で、プレプリントサーバ『arXiv.org』に掲載されました。

目次 試行錯誤して学んでいく卓球ロボわずか90分で初心者レベルに成長!人間と同じく緩急に弱い 試行錯誤して学んでいく卓球ロボ これまでにも卓球ロボは…

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参考文献

Watch a robot playing table tennis after just 90 minutes of training
https://www.newscientist.com/article/2301254-watch-a-robot-playing-table-tennis-after-just-90-minutes-of-training/

元論文

Optimal Stroke Learning with Policy Gradient Approach for Robotic Table Tennis
https://arxiv.org/abs/2109.03100

人工磁場でテラフォーミングされた火星を守るとんでもない計画を発表

太陽風と火星磁気のアーティストイメージ
Credit:NASA/GSFC/Greg Shirah and Ernie Wright and Walt Feimer and Michael Lentz and Chris Smith

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映画でもアニメでもネタにされるように、火星には非常に地球に近い部分があり、現在もっともテラフォーミングの可能性を持つ惑星です。

ただ、当然のことながら、現在の火星には地球と異なり大きく不足しているものがあります。

それが磁場の存在です。

火星はかつて地球同様に水を含んだ豊富な大気を持っていましたが、強力な磁場がないためにそれはどんどん吹き飛ばされてしまいました。

そこで火星を人工的な磁場で保護する研究が進められていますが、今回オックスフォード大学の研究チームが発表したのは、火星の月フォボスを利用して火星の周りに磁気のリングを形成させるという、かなりとんでもない計画です。

研究の詳細は、11月12日付でプレプリントサーバー『arXiv』に発表されています。

目次 火星テラフォーミングの障害となる太陽風フォボスを使って火星の周りに荷電粒子のリングを作る 火星テラフォーミングの障害となる太陽風 太陽風は太陽…

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参考文献

An Absolutely Bonkers Plan to Give Mars an Artificial Magnetosphere
https://www.universetoday.com/153368/an-absolutely-bonkers-plan-to-give-mars-an-artificial-magnetosphere/

元論文

How to create an artificial magnetosphere for Mars
https://arxiv.org/abs/2111.06887

2万4000年間の気候変動が一目で分かる世界気温地図が作られる

国際宇宙ステーションからみた地平線の眺め
Credit:NASA

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温暖化は現代のキーワードとも言える、人類の抱える大きな課題となっていますが、地球の気候変動は何も今になって始まったことではありません。

地球の気候は長い年月の中でダイナミックに変化しており、温暖化問題を考える際も、これは自然のサイクルであって人類の活動はあんまり関係ないんじゃないか? と考える人たちも多く存在します。

そこで、米国アリゾナ大学が主導した新しい研究は、、氷河期以降の地球の気候を再構築し、過去2万4000年間の地球上の気温変化を200年間隔でマッピングしました

その研究結果は、いかに人間の活動が自然なサイクルの限界を超えて気温を押し上げているかを浮き彫りにしている、と研究者は話します。

研究の詳細は、2021年11月10日付けで科学雑誌『nature』に掲載されています。

目次 地球の気温変化の歴史を再構築する2万4000年間の地球の気温変化を一目で見る 地球の気温変化の歴史を再構築する 今回の研究は、過去2万4000…

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参考文献

Global Temperatures Over Last 24,000 Years Show Today’s Warming ‘Unprecedented’
https://news.arizona.edu/story/global-temperatures-over-last-24000-years-show-todays-warming-unprecedented
See 24,000 years of climate history at a glance
https://www.popsci.com/science/24000-years-of-climate-history-gif/

元論文

Globally resolved surface temperatures since the Last Glacial Maximum
https://www.nature.com/articles/s41586-021-03984-4
Globally resolved surface temperatures since the Last Glacial Maximum(Earth ArXiv版)
https://eartharxiv.org/repository/view/2219/

Steamリアル登山シム『Climber: Sky is the Limit』が日本語対応へ。ルート策定や荷造りをこなし、エベレストなど世界の名峰に挑む – AUTOMATON

パブリッシャー/デベロッパーのArt Games Studioは11月9日、登山シミュレーション『Climber: Sky is the Limit』にて日本語を実装すると発表した。同作の対応プラットフォームはPC(Steam)で、2022年前半に発売予定だ。発売のタイミングにて日本語を搭載するかどうかは不明であるが、ともかく将来的に日本語には対応す…

宇宙がシミュレーションだとすると「神様のPCに必要な空き容量」が明らかに

Credit:Canva . ナゾロジー編集部

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「宇宙」のインストールは最低でも60の80乗ビットの空き容量が必要なようです。

英国ポーツマス大学で行われた研究によれば、私たちの住む現実が全て巨大なシミュレーションによって構築されているとした場合に必要最低限の情報量を算出した、とのこと。

その大きさは驚異の6億の兆兆兆兆兆兆兆兆倍ビット。

(※参考までに2021年度の最新ゲームの容量が「数十ギガビット=数百億ビット」となっています)

私たちの宇宙をシミュレートしている演算機は途方もないレベルであると言えるでしょう。

研究内容の詳細は『AIP Advances』で公開されています。

目次 シミュレーション仮説は意外に学問的な側面も存在する宇宙をインストールするには「6億の兆兆兆兆兆兆兆兆倍bit」の空き容量が要るムーアの法則によ…

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参考文献

If the universe is a giant computer simulation, here’s how many bits would be required to run it
https://www.livescience.com/how-many-bits-in-the-universe

元論文

Estimation of the information contained in the visible matter of the universe
https://aip.scitation.org/doi/full/10.1063/5.0064475

疑似的な脳と脊髄を持つ「4つ足ロボット」をMITが開発

隙間を飛び越えるロボットを開発した研究チーム
Credits:MIT News,One giant leap for the mini cheetah(2021)/Photo courtesy of the researchers

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非常に俊敏な動作を行う4つ足のロボットは、最近動画などでよく見かけるようになりました。

しかし、こうしたロボットの動作が向上してくると、地形のわずかな隙間を飛び越えることが難しくなってきます

マサチューセッツ工科大学(MIT)などの研究チームは、この問題をロボット前方に搭載したカメラによる視覚情報のみを使って解決させる、新しい制御システムを開発しました。

隙間のクリアには視覚情報が重要となりますが、俊敏なロボットに視覚制御はあまり適していません。

視覚を使ってパワフルなロボットを制御する今回のシステムは、4つ足ロボットの対応地形をさらに広げる可能性があります。

研究の詳細は、、来月開催される「Conference on Robot Learning」で発表される予定です。

目次 制御が難しくなった4つ足ロボット視覚情報をリアルタイムに処理して動きを制御する 制御が難しくなった4つ足ロボット 野生のチーターは起伏のある複…

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参考文献

One giant leap for the mini cheetah
https://news.mit.edu/2021/one-giant-leap-mini-cheetah-1020

元論文

Learning to Jump from Pixels
https://openreview.net/forum?id=R4E8wTUtxdl