「学習する卓球ロボ」 何も知らない状態からわずか90分で人間と対戦可能に

90分の学習で卓球ロボが実践できるまで成長
Credit:ZellTuebingen(YouTube)_Optimal Stroke Learning with Policy Gradient Approach for Robotic Table Tennis(2021)

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どんなロボットでも、人間がすべてをプログラムすれば、ある程度は良い動きができるものです。

しかし私たちがロボットに求めてきたのは、人間のように「自分で学習していく能力」です。

そして最近、ドイツ・テュービンゲン大学(University of Tübingen)コンピュータ科学部に所属するヤーパン・ガオ氏ら研究チームは、学習していく卓球ロボを開発しました。

卓球ロボは、わずか90分ほどの学習で人間と簡単なラリーができるほど成長したようです。

研究の詳細は11月2日付で、プレプリントサーバ『arXiv.org』に掲載されました。

目次 試行錯誤して学んでいく卓球ロボわずか90分で初心者レベルに成長!人間と同じく緩急に弱い 試行錯誤して学んでいく卓球ロボ これまでにも卓球ロボは…

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参考文献

Watch a robot playing table tennis after just 90 minutes of training
https://www.newscientist.com/article/2301254-watch-a-robot-playing-table-tennis-after-just-90-minutes-of-training/

元論文

Optimal Stroke Learning with Policy Gradient Approach for Robotic Table Tennis
https://arxiv.org/abs/2109.03100

塩粒サイズのマイクロカメラが開発される!「鮮明な画像も撮影可能」

プリンストン大学とワシントン大学は荒い塩粒サイズの超小型カメラを開発した
Credit:Princeton University,Researchers shrink camera to the size of a salt grain(2021)

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マイクロカメラは、人体の問題を発見したり、超小型ロボットの感知器として機能する大きな可能性を秘めています。

しかし、非常に狭い範囲の視野しか確保できないマイクロカメラは、非常にぼやけた画像しか撮影することができませんでした。

米国プリンストン大学とワシントン大学の研究チームは、新たな研究でこの技術を大きくアップデートさせ、塩粒サイズのカメラで50万倍のサイズがある従来のカメラと同等の鮮明なフルカラー画像を撮影することに成功しました。

研究の詳細は、11月29日付でオープンアクセスジャーナルNature Communications』に掲載されています。

目次 鮮明な撮影を可能にする超小型カメラ 鮮明な撮影を可能にする超小型カメラ 今回研究されている超小型カメラ(マイクロカメラ)は、ハードウェアの設計…

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参考文献

Researchers shrink camera to the size of a salt grain
https://engineering.princeton.edu/news/2021/11/29/researchers-shrink-camera-size-salt-grain

元論文

Neural nano-optics for high-quality thin lens imaging
https://www.nature.com/articles/s41467-021-26443-0

クリエイティブコーディングの教科書

ゲームエンジンや3Dソフトウェアを利用して高度な表現ができるこの時代でも、プリミティブな描画や動き、アルゴリズムから学べることは多い。それらをJavaScriptで書くクリエイティブコーディングという形で学べる手引書が本書となる。