「今後、気候変動の影響を一番受けるのは自分たちや若い世代の人たちだと思っているので、年齢が近いからこそ届けられるものがあるんじゃないかと思う」
そう語るのは20歳の環境活動家、露木志奈さん。高校時代に世界最先端の環境教育を担うインドネシアの「グリーンスクール」に留学。日本人女性として初めて卒業した。
巨大なごみ山を見たり、多くの刺激を受けたりしながら、露木さんは「自分にできること」を模索。妹の化粧品かぶれをきっかけに、環境と肌に優しい口紅づくりの研究もした。
「待つ」のでなく行動しよう
今は全国の学校などで気候危機についての講演を行っている。「キレイとか安全とか、国が成り立つために犠牲になっている国がある」「裏にある物語を知ることを通して、解決の立場に立っていけるんじゃないかな」など講演で訴える露木さん。
同世代からのメッセージに講演を聞いた中学生は「なんで?と思う姿勢とか、素晴らしいなと思った」「ごみが出る量をできたら減らしたい」と感想を述べる。
「大人になるまで待たなくていい」と伝える露木さん。「待つわけではなく、日々の中でやりたいことをやってもらうのもそうだし、やっていこうよって種をまいています」と語った。
SDGs
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。