もっと詳しく

 THQ Nordicよりプレイステーション4、Xbox One、PC(Steam)、Nintendo Switch用ソフトとして発売中のオープンワールドアクションRPG『Kingdoms of Amalur: Re-Reckoning(キングダムズ オブ アマラー:リレコニング)』。

 今回は、12月14日にXbox One版とPC(Steam)版、翌15日にプレイステーション4版向けに配信開始となった新作DLC“Fatesworn(フェイトスウォーン)”のレビューをお届けします。なお、ゲーム本編のレビューは以前掲載された以下の記事をチェックしていただければ幸いです。

 本編レビューでも書いたとおり、9年前のタイトルのリマスター作品である『キングダムズ オブ アマラー:リレコニング』。しかし、“Fatesworn(フェイトスウォーン)”はリマスター版のために開発された、まったく新しいDLCとなっています。

 本編クリアー後の世界で、新たな土地を舞台に、新たな物語が紡がれることになる本DLC。想定されるプレイ時間は、メインクエストだけを進めてもクリアーまでに6時間超、サブクエストなどをやり込めば、さらに多くの時間が掛かります。追加要素も多く、大型DLCと呼ぶに相応しいボリューム感と言えるでしょう。

 『キングダムズ オブ アマラー:リレコニング』のファンタジー世界に魅了され、もっとこの世界に浸っていたい方には、文句なしにプレイすることをおすすめのDLC――なのですが、それで終わってはレビューにならないので、もう少し、その魅力をお伝えしたいと思います。



『Kingdoms of Amalur: Re-reckoning – Fatesworn(キングダムズ オブ アマラー:リレコニング フェイトスウォーン)』PS Storeページ



『Kingdoms of Amalur: Re-reckoning – Fatesworn(キングダムズ オブ アマラー:リレコニング フェイトスウォーン)』Microsoftストアサイト



『Kingdoms of Amalur: Re-reckoning – Fatesworn(キングダムズ オブ アマラー:リレコニング フェイトスウォーン)』Steamページ

異界からの脅威に対抗すべく、“運命なき者”が新たに向かうは“氷の国”

 新たな冒険のきっかけは、主人公の持ち物の中に紛れ込んでいた不思議な手紙。送り主の消息を追っていった主人公は、やがて“フェイトウィーバー会”と呼ばれる集団の存在を知ることに。この会を率いる“アムビス卿”という男から、世界に新たな危機が迫っていることを告げられます。

 この危機をもたらす存在の名は“ニスカル”。“混沌の裂け目”と呼ばれる穴を通り、異界からアマラーの世界へとやってきて、人々を襲っている謎の存在です。主人公は運命を切り開く力を使って世界をあるべき状態に戻すべく、ニスカルの目撃報告が多く寄せられている“氷の国・ミスロス”へと向かうことになるのでした。


『キングダムズ オブ アマラー:リレコニング』新作DLC“Fatesworn(フェイトスウォーン)”レビュー。“氷の国”の舞台とした新たな冒険がはじまる

『キングダムズ オブ アマラー:リレコニング』新作DLC“Fatesworn(フェイトスウォーン)”レビュー。“氷の国”の舞台とした新たな冒険がはじまる

 “Fatesworn(フェイトスウォーン)”の舞台となるミスロスは、本編で旅をする“フェイランド”の北西に位置し、雪山とその麓にあるのどかな街が印象的なマップとなっています。美しい景色とは対照的に、治安はあまりよいとは言えない模様。もともと盗賊も多く、ニスカルの出現と時を同じくして、謎の集団が目撃されることも増えているとのこと。

 “運命なき者”である主人公の、まだ見ぬ脅威とこれにまつわる謀略渦巻くミスロスでの新たな冒険が、幕を開けます。


『キングダムズ オブ アマラー:リレコニング』新作DLC“Fatesworn(フェイトスウォーン)”レビュー。“氷の国”の舞台とした新たな冒険がはじまる

『キングダムズ オブ アマラー:リレコニング』新作DLC“Fatesworn(フェイトスウォーン)”レビュー。“氷の国”の舞台とした新たな冒険がはじまる

各種クエストは少しの“ひねり”が加えられたものに

 “Fatesworn(フェイトスウォーン)”でのメインクエストは、前述のとおりニスカルが現れた原因を探り、これを止めることが主な目的となります。目的遂行を目指す中では協力者、そして敵対者が現れ、ときには既知の人物と再会を果たす場合も。

 クエストを達成する条件も、“対象の敵を倒す”といったスタンダードなものだけでなく、“ヒントを頼りに特定の場所を見付ける”など、少し頭を使うものも多く、やりがいがあります。


『キングダムズ オブ アマラー:リレコニング』新作DLC“Fatesworn(フェイトスウォーン)”レビュー。“氷の国”の舞台とした新たな冒険がはじまる

『キングダムズ オブ アマラー:リレコニング』新作DLC“Fatesworn(フェイトスウォーン)”レビュー。“氷の国”の舞台とした新たな冒険がはじまる

 また、旅の中で主人公はニスカルが現れる“混沌の裂け目”を閉じる能力を会得。これがクエスト達成のカギとなっている場合も多いです。“混沌のポータル”が現れてからは、主人公みずからがこの中に入り、災いの種を断つ必要に駆られることも。

 混沌のポータルをくぐった先の異界などにいる一部の敵は、特殊な装甲のようなもので覆われており、通常の攻撃ではダメージを与えられません。彼らを倒す方法を見付けることも、このDLCならではの要素のひとつとなっています。


『キングダムズ オブ アマラー:リレコニング』新作DLC“Fatesworn(フェイトスウォーン)”レビュー。“氷の国”の舞台とした新たな冒険がはじまる

『キングダムズ オブ アマラー:リレコニング』新作DLC“Fatesworn(フェイトスウォーン)”レビュー。“氷の国”の舞台とした新たな冒険がはじまる

レベルキャップが40から50に上昇。やり込み派にはうれしい追加要素多数

 爽快なアクション性と、奥深い育成・カスタマイズ要素をあわせ持つ『キングダムズ オブ アマラー:リレコニング』。“Fatesworn(フェイトスウォーン)”でもこの点はしっかりと堪能できます。その上で、こうした魅力を拡張する追加要素にも注目です。


『キングダムズ オブ アマラー:リレコニング』新作DLC“Fatesworn(フェイトスウォーン)”レビュー。“氷の国”の舞台とした新たな冒険がはじまる

『キングダムズ オブ アマラー:リレコニング』新作DLC“Fatesworn(フェイトスウォーン)”レビュー。“氷の国”の舞台とした新たな冒険がはじまる

ステルス攻撃や“フェイトシフト”の爽快感も相変わらず。

 ニスカルをはじめとした、新たな敵が多数登場。ボス・中ボス級の敵も、その動きを見極めることで多くのプレイヤーが攻撃を避けたり、ガードして防いだりできるバランスになっています。誰もが上達や成長の実感を楽しめることでしょう。

 レベルキャップは本編の40から50へと上昇。武器・防具のセットやアクセサリー、素材アイテムも新たなものがいくつか登場し、さらなる強さを求めて育成を続けることができます。前述した“混沌の裂け目”を閉じることに特化したスキルも新たに習得可能となり、これを強化すれば、近くにある“混沌の裂け目”が見付けやすくなるなどの恩恵が得られることに。


『キングダムズ オブ アマラー:リレコニング』新作DLC“Fatesworn(フェイトスウォーン)”レビュー。“氷の国”の舞台とした新たな冒険がはじまる

『キングダムズ オブ アマラー:リレコニング』新作DLC“Fatesworn(フェイトスウォーン)”レビュー。“氷の国”の舞台とした新たな冒険がはじまる

新たに登場する“混沌”の敵に対して有効な能力が手に入ることも。

 ほかにも、装備品をランダムで販売する商人が登場したことで、既存アイテムのコンプリートがしやすくなっているなど、やり込み派のプレイヤーにはうれしい要素が満載となっています。

『アマラー』の世界に夢中になれた人なら、きっと大満足の力作DLC


『キングダムズ オブ アマラー:リレコニング』新作DLC“Fatesworn(フェイトスウォーン)”レビュー。“氷の国”の舞台とした新たな冒険がはじまる

 以上のように、非常に力の入った内容となっている新作DLC“Fatesworn(フェイトスウォーン)”。

 あくまで本編クリアー後に遊べるコンテンツである点には注意ですが、『キングダムズ オブ アマラー:リレコニング』本編に夢中になれたプレイヤーを、さらに長くこの世界に留まらせ、満足させてくれるものになっていることは間違いありません。

 まだ『キングダムズ オブ アマラー:リレコニング』をプレイしたことがない方は、現在(2021年12月下旬)DLCに対応しているすべてのプラットフォームで大幅なディスカウントセールを行っているので、まずは年末年始を利用して本編をガッツリとプレイしてみてはいかがでしょう?



『Kingdoms of Amalur: Re-Reckoning(キングダムズ オブ アマラー:リレコニング)』PS Storeページ



『Kingdoms of Amalur: Re-Reckoning FATE Edition(キングダムズ オブ アマラー:リレコニング フェイトエディション)』Microsoft Storeページ



『Kingdoms of Amalur: Re-Reckoning(キングダムズ オブ アマラー:リレコニング)』Steamページ


THQ Nordic通

著者: ” — [source_domain]