繰り返し発生しているバンキングマルウェア ZLoader による攻撃キャンペーンだが、最近のキャンペーンでは Windows で 2013 年に確認された Authenticode 署名検証の脆弱性が使われているそうだ
(Check Point Research の記事、
HackRead の記事)。
この脆弱性 CVE-2013-3900 は WinVerifyTrust 関数が Authenticode 署名を検証する際、実行ファイル (PE ファイル) のダイジェストを適切に確認しないことにより引き起こされ、攻撃者は細工した実行ファイルを用いて任意コードの実行が可能になるというもの。Microsoft は署名検証を厳格化する設定のデフォルト有効化計画を示していたが、既存のソフトウェアへの影響が大きいとして見送られた。
この脆弱性の影響を受けるのは Windows XP から Windows 8.1 までのバージョンだが、他 2 件の脆弱性 CVE-2012-0151 と CVE-2020-1599 にも関連するとされ、後者ではWindows 10も対象になる。キャンペーンのターゲットになっている Windows バージョンは具体的に示されていないが、少なくとも署名検証を厳格化するレジストリ値は Windows 11 でもセットされていない。
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