海岸に押し寄せてくる波。
その海岸の近くで、作業着を着て集まる人たちの姿がある。
そこにいたのは、口を開け海岸に横たわっている黒い大きな物体。
近くにいる人よりも大きいこの物体の正体はクジラ。
8日、北海道・苫小牧市の海岸でクジラが打ち上げられ、死んでいるのが見つかった。
現地で確認に当たっている北海道大学の専門家によると、打ち上げられたのはマッコウクジラの子どもだという。
その大きさは593.4cm。
およそ6メートルのマッコウクジラの子どもは、なぜ海岸に打ち上がっていたのか。
専門家の北海道大学・松石隆教授は、「普段はもっと沖にいるんですけれども、尻尾に魚網が絡まっていて、それが何か関係したのか、弱って沿岸の方に来て魚網に絡まってしまったのか。最終的には弱ってしまって、ここに打ち上がったと想定されます」と推測した。
専門家は死んだ原因を含め、今後くわしく調査する方針。