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17日も各地で激しい雨となり、佐賀・嬉野市などは、この1週間で、平年の年間雨量の半分を超えた。

海上から上空に伸びる竜巻のような渦。
愛知県の蒲郡港沖で撮影された映像。

各地に雨をもたらした、活発な前線の影響で、大気の状態が不安定になったため、竜巻が発生したものとみられている。

竜巻とみられるものは、ほかでも。

足場が崩れ、屋根から下がつぶれてしまった神社。
岐阜・八百津町では、竜巻とみられる突風の影響で建物の倒壊や、屋根の瓦がはがれるなどの被害が相次いだ。

住民「すごい風だったものだから、慌ててガラス戸を閉めに行ったら、この辺いろいろ飛んでて、それが当たってガラスが割れたと思うんですけど、とにかく一瞬だった。去年も7月に同じようなことがあったので怖かった」、「ガラスが散乱。瓦が(部屋の)中に2枚落ちていた」

17日も各地で続く大雨。

降り始めの11日からの雨量が、佐賀・嬉野市で1,171mm。

福岡・大牟田市で1,011.5mm、佐賀市で1,002.5mmなど、わずか1週間で平年の年間雨量の半分を超えている。

熊本・天草市本渡町では、地滑りの兆候が見られるとして、付近の住民21世帯に対して警戒レベル5の緊急安全確保を発令し、住民が避難した。

県が調査したところ、高さ30メートルほどある市道沿いの斜面の上側が、横幅およそ80メートルにわたって、下に1.5メートルほど滑り落ちているのが確認されたという。

県は伸縮計を設置し、地すべりの挙動を観測するとともに、付近に警備員を配置し、警戒にあたっている。

このあとも西日本と東日本の各地で雨が続き、18日夕方までの24時間に予想される雨量は、多いところで、四国で250mm、中国・東海で200mm、九州南部・近畿で180mmとなっている。

土砂災害や低い土地の浸水などに、厳重な警戒が必要となる。