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電車で“尾行”…利用者少ない駅狙っての犯行か

東京メトロの白金高輪駅で男性会社員が硫酸とみられる液体をかけられた事件。
新たに容疑者の男とみられる人物の移動ルートなどが分かった。

【画像】被害者と犯人の男の行動をたどる

事件は8月24日夜、港区の白金高輪駅のエスカレーターで発生。
犯人の男は小瓶に入った液体を男性会社員(22)の顔面にかけて全治およそ6カ月の重傷を負わせ、そのまま逃走した。

事件前、被害者の男性は東京メトロ赤坂見附駅で地下鉄銀座線に乗車。
その後、隣の溜池山王駅で南北線に乗り換え、白金高輪駅まで移動した。

一方、容疑者の男とみられる人物は、赤坂見附駅周辺から被害者の後をつけ、電車を乗り換えて白金高輪駅まで一緒に移動していたことがわかった。

警視庁の捜査によると、男は犯行後、電車を使って逃走したとみられることが防犯カメラなどから新たに判明。
また、白金高輪駅で改札を出る際、タッチで通過できるICカードではなく、自動改札機の中を通すタイプの乗車券を使っていたこともわかった。

白金高輪駅を利用する人は不安の声を口にする。

女性:
「警察とかがたくさんいたり、警備とかもかなり厳重にしてくれてる街なので、今までは平和だったかなとか思うんですけれども…」

男性:
「混む新宿とか田町とか、あそこの駅は人が並んでどんどん階段上がっていきますからね。
だから逆に言えば、こういうところ(白金高輪駅)が怖いかもしれないですね、空いている駅がね」

白金高輪駅の1日の平均乗降者数は、2020年度でおよそ2万7000人。
渋谷駅の約20分の1という人数だが、男は多くの人が利用する赤坂見附駅ではなく、利用者の少ない白金高輪駅を選んだのだろうか。

警視庁は男性を狙った犯行とみて男の画像を公開し、傷害容疑で行方を追っている。