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今読んでる「職業のカルマと未来」の中で、
公職や官職について、シュタイナーはこんなふうに説明しています。

「公職や官職を職業だと思うと混乱に陥ってしまう。
大臣などになった人の地位を、職業と見なす必要はない。

そこには、功名心や虚栄心などが作用しており、
人がどのようにしてそのような地位につくかについては、
誰でも知ってることなので、あえて言う必要もない。

そういう人々は高い地位にはつくが、
融通のきかない官僚主義的な人間でしかなく、
多分、それすらでもない。」

、、、、、、、。
手厳しいです。
というか、怒ってますよね、これ。

でも、その通りだし、分かりやすいです。

私は政治に関してあまりよく分かっていませんが、
そんな私から見ても、
代議制というものが民主主義として機能してないことは分かります。

結局、代議制というのは身分制度であって、
民主主義制度などではないということなんだと思います。

だから、身分のない、地位のない人々が政治に参加しようとするならば、
街頭に出て声をあげるという、非常にプリミティブな手段に頼るほかないというのが、
現在の日本の政治の状況なのだと思います。

シュタイナーは代議制自体を批判したわけではないと思いますが(そのあたりはあまり読んでないのでわからないけれど)、
人間には、民主主義への衝動があり、
政治的には平等である事が大切だと言っているそうです。

どうしたらそのような「政治的な平等」が成り立つのか。

簡単に答えが出るようなものではないと思いますが、
私たち一人一人が、考えなければならない命題なのだということは、
きっとたしかなのだと思います。