もっと詳しく

ナミビア人の外交官の男性から、変異した新型コロナウイルス「オミクロン株」への感染が確認されたことを受けて、政府は、この男性と同じ飛行機に乗っていた乗客70人全員を、濃厚接触者として扱うことを決めた。

オミクロン株への感染が確認されたのは、11月28日に成田空港に到着した、ナミビア人の30代の外交官の男性。

男性は2021年7月までに、モデルナ製のワクチンを2回接種していたということだが、発熱の症状があり、現在は医療機関で隔離されているという。

また政府は、同じ飛行機に乗って日本に入国した70人全員を、濃厚接触者として扱うことを決め、健康観察などを実施し、応じない場合は、氏名の公表などを行うとしている。

後藤厚労相「アプリによる管理。それから2日ごとに検査を行う」

70人は、検査では全員陰性だったが、うち1人は、発熱を訴えているという。

厚労省は、自治体に対して、オミクロン株の疑いがある人は、全員医療機関に入院させることを求めるとしている。

一方、外交官が出国したナミビア国内では、これまでに、オミクロン株の感染者は報告されておらず、どこで感染したのか調査が進められている。

JICA(国際協力機構)ナミビア支所の所長は、国内の感染対策は徹底されていると話しているが、ワクチン2回の接種率は12%ほどだという。