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容疑者夫婦…両親と同居も突如姿消す

小森章平容疑者の母親:
私らの中では、できることがあるなら被害者のことかばって死んでくれたらなってくらいの気持ちではいるんですけど…
何でそのときに自分が…
どうせなら章平が死んでくれたらなって…

【画像】容疑者のフェイスブックの写真

めざまし8の取材に、涙を流し答えたのは容疑者の母。
都内の高校3年生、鷲野花夏さんの遺体を遺棄した疑いで逮捕された夫婦のうち、夫、小森章平容疑者の両親が、1日夜、三重県内で取材に応じました。答えたのは被害者への謝罪の思いからです。

小森章平容疑者の父親:
(今回の経緯は)わからないです。
(相談は)ないです。
結婚って籍だけやけど。初婚でした。結婚した理由はわらない。

逮捕された2人の結婚生活について、ぽつりぽつりと語り始めた両親。
夫婦は、今年5月に結婚し、群馬で暮らす前の一時期、三重県にある章平容疑者の実家に身を寄せていたことがわかりました。

小森章平容疑者の父親:
まあ、実家におったことはある。こっちで普通に2人でいて、生活やらせておいただけやで。仲良くしゃべっているとか笑い声が聞こえるとかか。聞こえてはおったけど。

同じ敷地内の、母屋とは別の離れで2人で生活していたという容疑者夫婦。
しかし、この夏、突然引っ越したといいます。

小森章平容疑者の父親:
突然おらんくなったんで。
引っ越し先が群馬というのも知らない。
ただ出ていくということは夏休み前に聞いてはおったけど。

両親が証言 容疑者妻の“焼きもち”

自分たちのことはあまり話さず、章平容疑者の実家で暮らしていたという夫婦。
両親が2人の力関係をうかがわせる証言をしました。

小森章平容疑者の母親:
コミュニケーションが苦手な子だったんで。
(ネットの)その中でしか自分が出せないっていうか、そういうところがあったから。それで、話がはずんで、仲良くネットの情報とか見ていると、亡くなられた女の子と趣味とかが合うところがあったんですね。
そういうので話が盛り上がってただけじゃないのかなって思うんですけど。
ただ和美さんの方は結構焼きもち焼きっていうか、そういうところはキツかったかなって思うところはありました
あんまり生活面でも生活する時間帯が違ったんで、私があんまり接してはなかったんです。

妻の和美容疑者は、“やきもち焼き”だったと証言。
実家でも妻の“嫉妬心”が垣間見られていました。

死体遺棄容疑に関して2人は認めていますが、章平容疑者は、新たにこう供述していることがわかりました。
妻に女子高校生を殺そうと言われた

息子夫婦は両親からどう見えていたのでしょうか。

章平容疑者の両親:
Q:いきなりカッとなるということは?
それはない。そういう子ではない。そんな子ではなかった。
彼女といるようになってだいぶ変わってしまったなって、(実家から)いなくなった時も私らの手には負えないと思うところはありました。

和美容疑者と出会ったことで、変わってしまったと両親はいいます。
この夏突如、実家との関係を断ち切って、三重県から姿を消した夫婦。

これは、妻の和美容疑者が、中学校時代の文集に記した詩。
そこには、人とのつながりについて、こう書かれていました。

和美容疑者の中学時代の詩:
知らない色の糸
きっと 友達になる瞬間は
糸が結ばれて友達になれるのかな?
そして引かれ合って親友になれるのかな??
そうだったらいいな
私と君をつなぐ知らない色の糸がね

容疑者夫の知人 “凶行犯す人間ではない”

この夫婦の関係は傍目にはどう映っていたのでしょうか?
夫婦と直接会ったことがある章平容疑者の中学時代からの知人がこう話します。

章平容疑者の知人:
つい1カ月前もこっちに戻ってきてコーヒー飲んだ記憶はあったな
ちょうど嫁さんと来てて仲悪くもなく普通の感じかなと

新婚でもはしゃぐ様子はなかったといいます。
三重県内で働いていた章平容疑者は、無断欠勤が続き7月26日付けで勤務先を解雇されていました。

章平容疑者の知人:
「何か大きいことやりたい」と言ってて、「いつかは自立したいなと」
とにかく忙しそうだったけど、会社とももめ事があって「新しい仕事やりたいんだけどどうしようかな」という悩みで。
「自分のやりたいことしたらいいんじゃない」と俺が言ったら「新しいこと探してみるわ」と言って、今どこに住んでいるのかはまったく言ってくれないのでわかったらそのうち連絡するねと

章平容疑者の性格については。
章平容疑者の知人:
よっぽどなことがないと(手を出すことは)ないね。
内容による。とことんやるっちゃ、やる。
それこそ、(オンライン)ゲームしている時も不意にやられたパターンがあって、その時はそいつが落ちるまでやりつぶす。
ただそれはゲームでの世界の話。
人間にやるかっていうとそれはないと思う。
あんなやつがそんなことしないと信じていたので

凶行を犯すような人間ではないと語ります。
実家を離れてわずか1ヶ月あまりで起きた事件。

容疑者夫の母親 “息子が死んでくれれば”

母親は、涙を流し、逮捕された息子について、こう思いを明かしました。

章平容疑者の母親:
私らの中では、できることがあるなら被害者のことかばって死んでくれたらなってくらいの気持ちではいるんですけど…
何でそのときに自分が…
どうせなら章平が死んでくれればなって、
多分そういう気持ちを持ってないことはなかったはずの子なんですよ。
どうしてそれを見ているだけで止めてくれなかったんやろうって…
自分が死んででも止めてほしかった…

2人の役割分担や共犯関係の詳しい状況は捜査中で、まだ明らかになっていません。

(めざまし8・9月2日)