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働く人に役立つプラスαな考え方に注目する「αism」。

スポーツビジネスのプロが考える、稼げるようになるための改革。

これまでの常識を覆すその取り組みを、内田嶺衣奈キャスターが聞いた。

男子「彗星JAPAN」は33年ぶり、女子「おりひめJAPAN」は45年ぶりに、オリンピックでの歴史的1勝を挙げ、大いに沸いた日本のハンドボール界。

そして、国内リーグもかつてない変革のときが。

日本ハンドボールリーグ・葦原一正代表理事「オリンピックを通じていい温度感でもあるので、あんまりゆっくりやりすぎてしまうと、改革もしづらいので」

スポーツビジネスのプロフェッショナルが、リーグトップに就任。

稼げるリーグへの秘策とは。

驚異的な跳躍力から繰り出されるシュートや、スピーディーな展開が魅力のハンドボール。

2021年、国内最高峰リーグにあたる日本ハンドボールリーグの代表理事に、葦原一正氏が就任した。

葦原氏は、Bリーグの初代事務局長など、スポーツビジネスの最前線でキャリアを重ねてきた改革の立役者。

内田嶺衣奈キャスター「今のハンドボール界は、スポーツビジネスの目線から見るとどういった立ち位置なんでしょうか?」

日本ハンドボールリーグ・葦原一正代表理事「スポーツビジネスの観点から言うと、正直、まだまだマイナーだなと思います。売り上げに関してもほとんどないです」

これまでのハンドボール界の常識を覆す、葦原氏の取り組みの1つが、クラブ関係者や選手との積極的なミーティング。

トヨタ車体・渡部仁選手「JHLtvが有料化になったっていうのを知ったんですけど…」

この日のテーマは、リーグ戦の配信を今シーズンから有料化することについて、選手との生々しいやりとりが。

日本ハンドボールリーグ・葦原一正代表理事「価値あるものを提供しているという原点に戻りませんかという話をさせてもらった。チケットも同じ、招待券配ってる限り、価値ないと言ってるのとほぼ等しい」

北國銀行・河田知美選手「この状況で会場に足を運んでもらうことも少なくなってる中で、(これまで無料で)YouTubeで見られるのはすごくメリットだったなと思った」

日本ハンドボールリーグ・葦原一正代表理事「選手にとっては露出が多いと思うから、無料の方がいいのは理解している。JHL僕がきてびっくりしたのが、2億円しかない、売り上げ規模が。今バスケだと20、30倍、Jリーグなんかは300億だから、150倍くらいあるのかな。全くお金がほぼない」

ジークスター東京・土井レミイ杏利選手「僕は逆にポジティブに捉えてます。毎年クラファンしてお金を集めるわけにもいかない」

リーグの価値向上へ、優先的に解決すべき課題を共有する葦原流改革。

内田嶺衣奈キャスター「かなり情報をオープンにしていくところも、葦原さんたちがやられていることですが、どういった目的でオープンにして行こうと決められたんですか?」

日本ハンドボールリーグ・葦原一正代表理事「スポーツは誰のものなのか。一部の人たちのものではなくて、多種多様なステークホルダーによってスポーツは成り立っていると認識しています」

東京オリンピックの歴史的勝利という熱い夏がすぎ、9月末に開幕した新生ハンドボールリーグ。

そこには、チームの責任者と将来構想を議論する葦原氏の姿があった。

内田嶺衣奈キャスター「様々な競技がオリンピックで注目されて、多くの方に知ってもらったチャンスをどう継続させていくかというところを悩まれていると思いますが」

日本ハンドボールリーグ・葦原一正代表理事「どうやって稼ぐかという仕組み、ガバナンス、そこら辺をきっちり構築しない限り、人間って悲しいかな盛り上がったあと、必ず冷めてしまう。そのままヒューっとなくなってしまう。仕組みだったり、スポーツビジネスの稼ぎ方。ここをちゃんとやらない限り、変わっていかない。しっかり、そこをやっていきましょうということを、今させてもらってます」