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東京オリンピックのベラルーシ代表として出場予定だった選手が、チームから強制的に帰国を命じられ、日本の警察に保護を求めた問題で、IOC(国際オリンピック委員会)は会見で、この選手は安全な場所で保護されていると説明した。

IOC・アダムス広報部長「(チマノウスカヤ選手は)安心安全な環境のもと、空港のホテルで一夜を過ごした。IOCと組織委は選手と日本の当局と協議を続け、数日内に次のステップを決めたい」

保護を求めているのは、陸上女子200mなどに出場予定だった、ベラルーシ代表のクリスチナ・チマノウスカヤ選手(24)。

チマノウスカヤ選手は、出場をめぐる手続きなどでコーチを批判したことがきっかけでチームから強制的に帰国を命じられ、地元メディアに対して、「本国へ戻れば投獄されるおそれがある」と訴えている。

IOCのアダムス広報部長は、2日午前の会見で、チマノウスカヤ選手は現在保護下にあり、選手と対話を続けていくと説明した。

また、関係者によると、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が間に入り、調整をしているという。

加藤官房長官「現在、組織委員会、IOCなどの関係機関にて、本人の意向確認などの対応が行われていると聞いている」

加藤長官は、選手は「安全な状況に置かれている」と強調したうえで、関係機関と連携して対応していく考えを示した。