笑みを浮かべながら、ピースサインをする男。
4日、殺人未遂などで再逮捕された、遠山政典容疑者(37)。
2021年1月、愛知・稲沢市で住宅を全焼させた火災。
遠山容疑者は、この家で1人暮らしをする当時80歳の女性を殺害しようと、放火した疑いが持たれている。
被害に遭った女性は当時、就寝中だったが、煙に気づいて自力で避難し、一命を取り留めたという。
被害に遭った女性「旦那が亡くなって、ちょうど十七回忌の日に…。『命があっただけっでも喜ばないかんで』と息子が言うので、旦那が助けてくれたと」
あれから7カ月がたち、事件は急展開を迎えた。
父親が経営する会社で、置き薬の営業をしていた遠山容疑者。
被害女性とは10年以上前から、営業先として自宅に何度も訪れるなど、つきあいがあったという。
実は、遠山容疑者は、女性からあわせて現金およそ60万円をだまし取った詐欺容疑で、2021年6月に逮捕されていた。
さらに、火災があったころ、女性は、遠山容疑者に金の返済を求めていたという。
遠山容疑者は、調べに対し、動機を「金をだまし取っていたことの証拠となる借用書などを燃やすと、火事によって、被害者が金の返済を迫ってこなくなるため」と供述している。
遠山容疑者は、いったいどういう人物だったのだろうか。
遠山容疑者の中学の同級生「怒ったところなんて見たことないですし、優しいいいやつ」
中学高校でバスケットボール部だったという遠山容疑者。
3年ほど前には、この同級生のもとにも、遠山容疑者は営業にやってきたという。
遠山容疑者の中学の同級生「『栄養ドリンクなんかいらんか』と営業に来た。ちょっと必死だったので、(お金に)困っているのかなと思った」
遠山容疑者は、殺意について否認している。
更地となった現場。
女性は、もう事件について思い出したくないと話している。