コロナ禍でお年玉の金額や渡し方に変化はありましたか?
2022年がスタートしました。オミクロン株への心配は続きますが、新型コロナの新規感染者数が落ち着いていることもあり、数年ぶりに帰省をしたり、親族一同で集まった方もいるのではないでしょうか。
子どもたちにとっては「お年玉」もお正月の楽しみの一つです。
コロナ禍で迎えるお正月ですが、お年玉の渡し方や金額に変化はあるのでしょうか。
今回は、全国の男女2,300名を対象に「お年玉に関するアンケート」を実施しました。
調査手法 | インターネットでのアンケート ※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を利用して調査を実施 |
調査対象者 | 男女 |
調査期間 | 2022年1月2日~1月4日 | 質問内容 |
質問1:お年玉をあげたことはありますか? 質問2:2022年にお年玉をあげる予定はありますか? 質問3:お年玉の渡し方に変化はありますか? 質問4:コロナ禍以前のお年玉の渡し方は?[複数回答可] 質問5:質問4の回答の理由を教えてください。 質問6:2022年のお年玉の渡し方は?[複数回答可] 質問7:質問6の回答の理由を教えてください。 質問8:コロナ禍でお年玉の金額に変化はありますか? 質問9:質問8の回答の理由を教えてください。 |
集計対象人数 | 2,300名 |
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
これまでにお年玉を渡したことがある方の半数は「2022年はあげる予定はない」
初めに、これまでにお年玉をあげたことがあるかどうかを聞きました。
66.6%の方が、これまでにお年玉をあげたことが「ある」と回答しました。
次に、2022年にお年玉をあげる予定があるか聞いてみました。
37.8%の方が、「あげる予定がある(あげた)」と回答しました。
これまでにお年玉をあげたことが「ある」と回答した方と「ない」と回答した方に分けて、「2022年にお年玉をあげる予定はあるか」をまとめました。
これまでにお年玉をあげたことが「ある」方の53.1%が、2022年もお年玉を「あげる予定がある(あげた)」と回答しています。
お年玉は「本人に手渡し」が多数
コロナ禍以前と2022年で、お年玉の渡し方には変化はあるのでしょうか。
コロナ禍前と2022年の両方でお年玉をあげたことがあると回答した813名に「お年玉の渡し方」に変化があるか聞いてみました。
23.1%の方が、渡し方に「変化がある(あった)」ようです。
具体的に、コロナ禍前はどのように渡していたのでしょうか。
お年玉を渡したことがあると回答した1,531名に、コロナ禍以前のお年玉の渡し方を聞いてみました。
87.3%の方が、「本人に手渡し」と回答しました。その渡し方を選んだ理由についても聞いてみました。
「本人に手渡し」を選んだ理由
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手渡すのが当然だと思っているから。(60代・女性)
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昔からの習慣。(60代・男性)
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喜ぶ顔を見たいから。(50代・女性)
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お金のありがたみを教えるため。(40代・女性)
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気持ちが伝わるから。(60代・男性)
「本人以外に預ける」を選んだ理由
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本人がまだ幼いから。(60代・男性)
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本人に会うことがほとんどない。(50代・女性)
「郵送」「振込」「電子マネー」を選んだ理由
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離れて住んでいるので。(70代・女性「郵送」)
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遠方にいるので手渡しができないから。(30代・男性「振込」)
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便利だから。(60代・男性「電子マネー」)
お正月に集まった時に習慣的に「手渡し」する方が多いようです。
では、2022年の渡し方はどうなのでしょうか。
2022年にお年玉を「あげる予定がある(あげた)」と回答した870名に、渡し方を聞きました。
77.5%の方が「本人に手渡し」と回答しました。コロナ禍以前に比べて、10%程度低くなっています。「本人以外に預ける」が2.5%増え、「郵送」「振込」「電子マネー」もコロナ禍以前より増えているようです。
その渡し方を選んだ理由についても聞いてみました。
「本人に手渡し」を選んだ理由
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直接会うことができたので。(30代・女性)
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本人に渡した方が気持ちが伝わるから。(50代・男性)
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喜ぶ顔が見たいから。(60代・男性)
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2年ぶりにお正月に会えるから。(70代・女性)
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手渡しの方がありがたみがあるから。(60代・男性)
「本人以外に預ける」を選んだ理由
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コロナ禍で会えないから。(40代・女性)
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できるだけ集まらないようにしているから。(40代・男性)
「郵送」「振込」「電子マネー」を選んだ理由
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孫が帰省してこなかったので郵送にした。(70代・男性「郵送」)
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オンライン帰省で直接会わなかったから。(30代・女性「郵送」)
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遠方にいるから。(60代・男性「振込」)
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お金を郵送するのは気がひけるので、電子マネーであれば簡単だから。(40代・女性「電子マネー」)
お年玉は直接会って渡すという回答が多くある中で、新型コロナを心配して「郵送」「振込」「電子マネー」を選ぶ方もいるようです。
コロナ禍でもお年玉の額は変わらず
お年玉の額にコロナの影響はあったのでしょうか。
コロナ禍前と2022年にお年玉を「あげる予定(あげた)」と回答した813名に「コロナ禍でお年玉の金額に変化があったか」聞きました。
87.8%の方が「変化なし」と回答しました。
それぞれの回答の理由についても聞いてみました。
「変化なし」回答理由
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年齢で金額を決めているから。(60代・男性)
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親族で決まっている額があるから。(50代・女性)
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コロナとお年玉は関係ないから。(40代・女性)
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コロナ禍でも今まで通りにしてあげたいので。(40代・男性)
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景気に連動するものではないから。(60代・男性)
「金額が増えた」回答理由
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年齢が上がったから。(60代・男性)
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会えない分を上乗せした。(70代・女性)
「金額が減った」回答理由
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コロナの影響で収入が減ったから。(40代・男性)
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給料が減ったから。(40代・女性)
まとめ
今回の調査では、お年玉の渡し方と金額の変化についてアンケートを実施しました。
これまでにお年玉を渡したことがある方の23.1%が渡し方に「変化がある(あった)」と回答しました。お年玉の渡し方でもっとも多かったのが、コロナ禍前、2022年ともに「本人に手渡し」でした。
新型コロナへの不安から「本人以外に預ける」「郵送」「振込」「電子マネー」を選択する方の割合も増えているようです。
お年玉の額については、87.8%の方がコロナ禍前と2022年で「変化なし」と回答しています。コロナとお年玉は切り離して考えている方が多いようです。
少数でしたが、コロナによる収入状況の変化により「金額が減った」と回答する方もいました。