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千葉・八街市で、2021年6月、下校途中の小学生の列にトラックが突っ込んだ事故。

谷井勇斗さん(8)の川染凱仁さん(7)が死亡するなど、児童5人が死傷した。

トラックを運転していた梅沢洋被告(60)は、酒を飲んで運転し、居眠りをして事故を起こしたとして危険運転致死傷の罪に問われている。

6日行われた初公判で、梅沢被告は、起訴内容に間違いないかを問われると、「ないと思います」と認めた。

検察側は、冒頭陳述で、「梅沢被告が2020年、仕事中に飲酒してトラックを運転した際、従業員から注意を受けても聞き流していた」と明らかにした。

そのうえで、「事故直前に、コンビニエンスストアでアルコール度数20度のカップ焼酎を購入し、立ち寄ったパーキングエリアで220ml全て飲んだ」と指摘した。

6日、事故現場を訪ねると、3カ月余りが過ぎた今も、花が供えられていた。

一方で、当時と比べて変わったことも。

事故現場の前を見ると、ガードパイプが設置されていた。

事故当時、現場の道路は、歩道やガードレールがなかったが、今回の事故を受けて、学校や多くの住宅がある側には、歩行者を守るための防護柵が設置された。

また、時速30kmの速度規制を行い、車に減速を促すため、路面に凹凸もつけられた。

初公判を終えたあと、被害者の家族らは弁護士を通じ、「裁判が始まったばかりですので、成り行きを見守っていきたいと思います」と連名でコメントを出している。