東京は10月中旬並み・・・約3年半ぶり「低温注意報」
9月6日、最高気温が21.8度と10月中旬並みとなった、東京都心。
6日連続で最高気温が25度以上の夏日にならず、9月としては87年ぶりの記録的な低い気温となった。
東京都には、約3年半ぶりとなる「低温注意報」が発表された。
その原因といわれるのが、北東からの冷たい風「やませ」。
太平洋側に冷たく湿った風が流れ込み、山にぶつかって雲ができることで日光が遮られ、夏場でも寒くなるのだ。
こうした中、街では…
リフォームブティック オークス 松井芳枝さん:
ちょっと今までは考えられない。時期的にいえば。こういう初秋もの(が売れる)っていうのは珍しいです。
例年、9月初旬にはほとんど売れない薄手のコートなどが、1日に4~5着売れているという衣料品店。
さらに、早くもおでんを買う人が続出。
丸忠蒲鉾店 店主 日高幸子さん:
(売れ行きは)3倍じゃききませんね、今日は。(おでんを)入れても入れても出てしまう。
低温の影響で野菜が高騰
記録的な低温の影響は、野菜の価格にも。
スーパーマーケット「アキダイ」 秋葉弘道代表:
本当は大体10月になって(白菜などが)出てきて、鍋シーズン到来という形。需要がこの低温によって増えて、値段が上がってきている。
鍋野菜の需要が高まり長ネギや白菜などの価格が上昇。
さらに…
スーパーマーケット「アキダイ」 秋葉弘道代表:
ナスが1袋5本入ってこの前まで100円で売っていました。それが今は180円です。1.8倍。
実際に、農家に話を聞くと…
ニッケイファーム(福島・郡山市) 大竹秀世代表:
1日の気温がちょっとでも低くなったりすると、(野菜の)成長がピタッと止まったり、きれいに色が入らないようなことになってしまう。ナスとかも(収穫量は)7割減くらいかその辺り。
福島県には、9月6日も低温注意報が出されていた。
本来は純白になるはずのナスは、低温の影響で黄色っぽい色味に。
オクラも色付きが悪く、収穫量は通常の8割減だという。
気温差による疲れにも注意 手軽な対策は?
また、コロナ禍でもあり、心配なのが体調への影響だ。
愛知医科大学 佐藤純客員教授:
気温差による自律神経の疲れ。(自律神経の)バランスが崩れることによって、免疫力が落ちるということも言える。
そこで、家でもできるという手軽なケアが。
愛知医科大学 佐藤純客員教授:
耳の効果的な温め。そうすると自律神経が整いやすくなる。
専門家によると、耳から耳の後ろにかけて温めたタオルを当てると、自律神経が整い、免疫力がアップ。タオルが冷めるまで当て続け、温まり過ぎたと感じたら、適宜離すといいという。
さらに都内の雑貨店には、9月6日から「秋のケアグッズコーナー」が登場した。
渋谷ロフト 健康雑貨チーフ 澁川伸恵さん:
急に寒くなってきましたので、夏の終わりにケアできるアイテムを揃えてみました。
ルルドの「ハンドケア コードレス」(1万6500円 ※在庫がない場合あり)のような、指先を温めながらマッサージが可能な、ハンドケアのグッズが売れ筋だという。
では、この低温はいつまで続くのか?
日本気象協会 樋口康弘気象予報士:
平年と比較しますと、まだ低い状態が続きそうです。ただ週の後半になりますと、今度は関東で暑さがぶり返してくる予想なんですね。東京都心ですと30度前後、30度を超える日もありまして、体の調整機能が追いつかないので、ぜひ注意していただきたいと思います。
(「めざましテレビ」9月7日放送分より)