岸田首相は8日夕、就任後初めて中国の
国家主席と約30分間、電話会談し、北朝鮮問題を含めた共通の課題について協力することで一致した。首相は記者団に対し、中国公船が領海侵入を繰り返す沖縄県・尖閣諸島を巡る問題や、香港、新疆ウイグル自治区の人権問題を会談で提起したことを明らかにした。
首相は会談で、「日中国交正常化50周年にあたる来年を契機に、建設的かつ安定的な日中関係を共に構築していかなければいけない」と伝えた。これに対し、習氏は日中関係を発展させていく意欲を示したという。
首相は記者団に対し「主張すべきは主張しながら、今後とも率直に議論していきたい」と語った。
首相はこの日、インドのナレンドラ・モディ首相とも電話会談し、日印や日米豪印の関係を発展させることを確認した。