新しいスタートを切る親方たちがコストコで爆買い。
8月8日放送の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)では、大相撲の元横綱・稀勢の里こと荒磯親方と元関脇・豊ノ島こと井筒親方が登場。相撲好きなナイツ・塙宣之さんがコストコを案内した。
仮住まいには「何もない!」
2017年、19年ぶりの日本出身横綱に昇進した稀勢の里(現・荒磯親方)は、当時空前の相撲ブームを生んだ立役者でもある。
そんな荒磯親方は8月1日に田子ノ浦部屋から独立した42番目の相撲部屋「荒磯部屋」をスタートさせた。
先月、荒磯親方は弟子と共にこれまで過ごしていた田子ノ浦部屋から引っ越し。新しい荒磯部屋の建物が完成するまでマンションで4人の弟子と1年を過ごす。
「荒磯部屋」は来年の8月に完成予定。仮住まいのマンションには「何もない」ため、コストコで必要なものを買いそろえたいと、荒磯親方が意気込む。
買い物をスタートさせると、荒磯親方は洗濯機を所望。番組MCの浜田雅功さんは「ウソやろ!」とまさかの大物家電が飛び出し驚く。
「何もない」と明かす荒磯親方に、思わず「何もないのに部屋を起こそうとすな」とツッコむ浜田さん。「いいっすか?」とか細い声で懇願する荒磯親方に「頑張ってくれるなら!」と約束させ、1度に12キロも洗える全自動洗濯機を購入。
他にも2升のごはんが炊ける業務用炊飯器やオーブンレンジ、掃除機などをカートへ。
「掃除機もない」と主張する荒磯親方に、塙さんも「逆に何があるの?」と苦笑。浜田さんも「何もなさすぎてびっくり」と笑った。
荒磯親方の付け人をしていた序二段の足立も途中から参戦。
親方より年上だという足立は、一度は引退を考えていたというが、荒磯親方の横綱昇進で付け人として支えることを決意。そして今は、若手育成のため兄弟子として現役を続けているという。
現在、筑波大学の相撲部の土俵で練習をしている荒磯部屋。
「土俵が暑いんですよ」と前振りし、練習場所を涼しくするアイテムが欲しいとおねだり。すると、「ウソやろ」と立ち止まる浜田さんの目の前には、一般家庭にはありえない特大の大型扇風機「エアーサーキュレーター」。
42インチを練習場所に置くには大きすぎるとのことで、荒磯親方は24インチを購入した。
掃除機、洗濯機、サーキュレーターも稽古場に置き、仮住まいのマンションなどで大活躍しているという。
荒磯親方3つの革命
引退後、早稲田大学大学院でスポーツビジネスを学んだ荒磯親方。最優秀論文として「新しい相撲部屋経営の在り方」が表彰されたという。
そして、荒磯親方は今、相撲部屋の概念にとらわれない新しい相撲部屋づくりに取り組んでいる。その荒磯親方が起こす革命は3つ。
一つは「都会よさらば、茨城に1700坪!」。すでに購入している茨城の土地は50メートルプールが4つ半も入る広大な場所。国技館近くの両国ではなく、地元・茨城で部屋を構えた荒磯親方。「不便ですけど、それ以上にメリットが。土地も広いし、応援してくれる人もいて、土俵は2面作る」と明かす。
浜田さんから「都会の方がよくない?」と問われた足立は「良い環境で稽古したい」と荒磯親方の考えをサポートする。
二つ目は「おみやげ屋もお祭りも!?」。土地が広いため、地元の人と交流できる場所を作ろうと、荒磯親方は「茨城を盛り上げながら相撲部屋を盛り上げる」と考えているそう。
三つめは「前代未聞?大部屋がない!?」。関取になるまで部屋はもらえないなどあるが、荒磯親方は「今の子は大部屋生活に慣れなくて引退する子もいる。早く馴染んで出世することが一番なので個室を多めに」と時代に合わせた部屋作りをしている。
正代の昇進記念で井筒親方が爆買い?
途中から元関脇で豊ノ島こと井筒親方も参戦。「部屋の弟弟子、正代の大関昇進記念」として本人ではなく井筒親方がコストコへ。現役引退時に浜田さんからプレゼントされた約35万円のオーダースーツを着て登場した。
2人は相撲教習所時代からの仲良し。現在38歳の井筒親方と35歳の荒磯親方。「相撲界、全くわからないところから入って教えてもらった」とまるで“お兄ちゃん”のように井筒親方を慕う荒磯親方。
一方、井筒親方は「当時は威張って(教えていた)。横綱になるとは思わなかった」とこぼした。
食品売り場では荒磯親方は「今日、業務用冷蔵庫が届く」と話す。すると、塙さんが「いっぱい買えますね」と後押しすると、浜田さんは「ある程度、買ってから連れてこい」と塙さんを小突く。
二本足で手をつかないため、力士にとっての縁起ものである鶏肉や豚肉、牛肉など大量の肉を購入。井筒親方が「正代が好きなんです」と連呼して、2つずつ購入していたが、ちゃっかり自宅でも楽しんだという。
最後には「コストコ爆買い」定番になりつつある「ソーダ―ストリーム」もおねだりされるが、浜田さんは「恐ろしくなってきた、もうやめよう」と腰が引ける。
洗濯機を含めて荒磯親方は36品で35万1325円、食材を中心に井筒親方は28品で13万7081円を爆買いした。
すると最後に井筒親方が「自転車も欲しい」と言い始め、荒磯親方も自転車だけに「一緒に乗ってもいいですか?」と2人で自転車もおねだり。
浜田さんは「本当に使ってください!」と2人に念を押し、自転車も一台ずつ購入した。
荒磯親方の素外の「スー女」も驚く
横綱・白鵬が復活優勝を果たした大相撲・名古屋場所。観戦に訪れていた「スー女」たちに荒磯親方の印象を聞いた。
スー女たちは「日本を代表する横綱として頑張っていただいた方」「土俵際が強くて絶対に引かないスタイルが印象的」「寡黙な力士で笑ったりしないタイプだと思っていたけど、親方になって笑ったりしているのが意外」と印象を語る。
浜田さんも荒磯親方と対面時に「こんなに話すんや」と驚いていた。この時、荒磯親方は「隠していた。これが本物。横綱として演技していた」と笑った。
逆にスー女たちからの質問も。
「力士じゃなかったら何をしていた?」という問いでは、荒磯親方は「学校の先生とか面白いかと。社会ですかね」と明かす。井筒親方は「実家が豆腐屋で、継いでいるか、『お笑い芸人になったんじゃないの?』はよく言われる」と答えた。
「やってみたい髪型」については、荒磯親方は「パーマ」を挙げる。断髪したときに「ちょんまげがないのが軽くて、あると仰向けで寝られない。仰向けで寝たときに『ちょんまげ切ったんだ』」と実感したそう。
これから断髪式を行う井筒親方は「荒磯親方みたいな髪型がいいって人気です」と明かす。「初めてちょんまげを結ったときに“頭が重たい”って思ったのを覚えている。なくなると寂しいけど、開放感はある」と話した。
コストコで揃えた品々は「荒磯部屋」の仮住まいで大活躍。浜田さんに感謝しながら充実した部屋生活を弟子たちが送れているという。
(『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送)