選手としても監督としても一流の結果を残した例は少なくないが、その代表例の1人は落合博満になるだろう。選手としては3度の三冠王、中日監督としても指揮を執った8年間全てでAクラス入りを果たし、リーグ優勝4回、日本一1回と“超一流”と言える成績を残している。しかし、近年よく話題に上るのは、監督退任後に就任したGMとしての手腕だ。現場の責任者である監督とは違い、GMは中長期的なチーム強化が求められると言われているが、改めて「落合GM時代の戦略」がもたらしたものを検証してみたい。【西尾典文/野球ライター】