【ワシントン=船越翔】8日午後10時半頃(日本時間9日午後0時半頃)、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在した星出彰彦・宇宙飛行士(52)ら4人を乗せた米民間宇宙船クルードラゴンが米フロリダ沖に着水し、星出さんらは約半年ぶりに地球に帰還した。
米宇宙企業スペースXが開発したクルードラゴンは8日午後(同9日未明)にISSを出発。大気圏突入後にパラシュートを段階的に開いて減速し、着水に成功した。
機体は海上で専用の船で回収され、星出さんや米仏の飛行士4人の無事が確認された。星出さんは、船上で笑顔でピースサインをするなど、元気な姿を見せた。今後はテキサス州にある米航空宇宙局(NASA)ジョンソン宇宙センターに滞在し、健康状態のチェックなどを受ける予定だ。
今年4月からISSに滞在していた星出さんは、ISSの船長を務めたほか、4回目の船外活動も行った。通算の活動時間は日本人最長となる28時間17分に上っている。