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茨城・古河市の介護老人保健施設「けやきの舎」で入所者の男性を殺害した疑いで、12月8日、元職員の赤間恵美容疑者(35)が逮捕された。

【写真】ピースサインをする赤間恵美容疑者(35)

赤間容疑者は2020年7月、入所していた吉田節次さん(当時76)の点滴のチューブに注射器を使って空気を注入し、殺害した疑いが持たれている。

事件当日、赤間容疑者が注射器を触るなどの不審な動きをしていたことを同僚職員が目撃していて関与が浮上した。

さらに、事件があった施設では複数の入所者が不審死していたという。

窃盗の現行犯で逮捕されていた

介護施設の職員として当時施設で働いていた赤間容疑者。どんな人物なのだろうか。

赤間容疑者は2021年11月、牛肉など12点(約5000円相当)を万引きしたとして、窃盗の現行犯で逮捕され、起訴された。

赤間容疑者を知る近隣の住人は、その人柄についてこう話す。

近隣住民:
(買い物から帰ってきた時に)ご夫婦で草取りをされていたんですが、奥さんは私たちの姿を見るなり、いきなり家の中に入ってしまったので、こちらとあまり関わりたくないのかなっていう印象は受けました。

一方、死亡した吉田さんも知る人は…。

吉田さんの知人:
吉田さんは優しくて責任感が強かったですね。野球かソフト(ボール)をやってらして、いつもニコニコした方だった。言葉にならないですかね…なんて言っていいかわからない

看護師としての知識を悪用か

看護師の資格を持っていた、赤間容疑者。施設では注射器は簡単に持ち出せないよう、管理されていたという。

警察は犯行に使われた注射器について、赤間容疑者が看護師としての知識を悪用し、外部から持ち込んだ可能性もあるとみて捜査している。

また、施設内での複数の入所者の不審死についても慎重に調べを進めている。

(「イット!」12月9日放送より)