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眠っていたベンチャー企業の株式が動きだす、オンラインマーケットの幕が上がる。

日本クラウドキャピタル・柴原祐喜CEO「未上場株式市場のセカンダリーマーケットのサービスを開始することとなった」

日本クラウドキャピタルが8日、新たに開設したのは、上場していない企業の株式を個人投資家同士が自由に売買できるというサービス。

次世代を担うスタートアップ市場の活性化を目指す、オンラインのマーケット。

審査を経て承認されると、投資家は気になる企業を選んで希望数量や単価などを入力し、申し込みができる。

その後、売りたい人と買いたい人1対1のマッチングが行われる仕組み。

このサービスにより、個人投資家同士がサイト上で情報共有をしながら、手元で眠っていた未上場株式を売買できるため、スタートアップ市場に活発な資金の流れが生まれ、企業の資金調達や事業の活性化につながると期待している。

柴原CEO「今までベンチャー投資というのは流動性が乏しいため、資金量が集まらないという問題があった。しかし、こうした新たなイグジット(投資回収)の場が増えることにより、リスクマネーの供給量が増えると期待している。ひとつの使い方としては、ファンディーノマーケットが、次世代の成長する企業にとってのステップアップ市場の礎になればと考えている」

日本クラウドキャピタルによると、日本のスタートアップ企業への投資規模は、2019年でおよそ0.5兆円とアメリカのわずか3%。

8日時点で購入できる未上場株は4社だが、今後、月に2、3社ずつ増やしたいとしており、スマホでも完結できる手軽さを売りに、スタートアップ市場の活性化を目指す。