自身のフィールドで輝くアスリートたちが家族や妻だけにしか見せない顔もある。
10月10日放送の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)では、アスリートを支える妻たちの苦労や日頃の不満、夫の不思議な行動などを明かした。ゲストは大河内志保さん、おのののかさん、田中百美さん、宮田みゆきさん、山田里衣さん、ラミレス美保さん、レメキ恵梨佳さん。
全身の毛を金色に…!
まずは、妻が目撃した夫の奇妙な習性を告白。
元プロ野球選手の新庄剛志さんと阪神タイガース時代から交際していた大河内志保さん。2000年に結婚し、メジャー移籍の際には共に渡米。2007年に離婚するまでの7年間、新庄さんを支え続けた。
渡米してすぐの頃、アメリカに馴染めずにいた新庄さんがある日、とんでもない行動に出たという。チームメイトとのコミュニケーションに悩み、日本との違いを痛感した新庄さんは、アメリカに馴染むために髪やわき毛など全身の毛を突然金色に染めた。
「自分だけ黒いのが恥ずかしかった」という新庄さん。渡米して変わったことを大河内さんは、「阪神時代は純粋で」と切り出すが、番組MCの浜田雅功さんは「純粋とは見ていなかった」とバッサリ。
続けて「思いっきりアメリカに染まっちゃった。付き合いたては、ヒーローインタビューもこちょこちょ話していて、『普通に話したら?』って言っても『福岡弁が出るのが恥ずかしい』ってものすごくシャイ。アメリカ行ってパーンって世界がはじけた」と明かす。
渡米してはじけてしまった新庄さんは「タトゥーを入れたい」と言い出したそう。
「アメリカの選手はタトゥーをされていて、腕に輪っかのを入れているんですけど、『俺ここ(腕)にタトゥー入れたい。鍛えたら鍛えただけ輪っかが伸びる。伸びると鍛えた証になる』って言われても納得できないですよね。でも、『この先日本でスターになるし、芸能界でも輝きたい』って言っていたので、『入れない方がいい』って言ったら『鍛える意欲が湧かない』と子どもみたいな言い訳をして、ダメなものはダメだと一蹴しました」
夫の全裸「食器を見るのと同じ目線」
東京オリンピック競泳の日本代表・塩浦慎理選手の妻・おのののかさん。
競泳選手ならではの「体のケア」があるといい、「水の抵抗を失くすためにツルツルに剃っている」という夫・塩浦選手。「手をつないでいたら急に私の手をあげて毛のチェックをされる」とおのののかさんが明かし、スタジオ中で驚きの声があげる。
横浜DeNAベイスターズ元監督のアレックス・ラミレスさんの妻・ラミレス美保さんは「夏でも冬でもお家では全裸」と夫の行動に呆れる。
浜田さんが「全裸ってでもパンツくらいは…」と問うが、「履いてない。シャワーの前にルーティンでトレーニングするんですけど、逆立ち、腕立て伏せ、腹筋するときも全裸」と明かす。最初は驚いたと言うが、「今は食器を見るのと同じ目線」と明かし、笑いを誘った。
しかし最近は困っていることもあるといい、「子どもが携帯を触れるようになって、写真を撮るんです。ある日、自分の携帯を見ていたら全裸のパパがいっぱい出てきて、まずいっと思って急いで消しました」と話した。
ラグビー日本代表のレメキ・ロマノ・ラヴァ選手の妻・レメキ恵梨佳さんは、「夫は有り余るパワーをコントロールできない」と嘆く。
子どもの袖をまくろうとすると破ってしまったり、子どもと一緒に遊ぼうとしたおもちゃを破壊させてしまったり。レメキ恵梨佳さんは「結構壊します」とこぼしながらも、一方で「絵が上手」と褒めた。繊細なタッチの絵を描くレメキ選手だが、絵を描くときだけ力の調整ができるようでペンは折らないそう。
東京オリンピックのボクシング男子フライ級で銅メダルを獲得した、田中亮明選手の妻・百美さんは、夫の奇妙な習性は減量中に現れると明かす。
真夜中に突然起き出すと、冷蔵庫のモノを取り出すこともなく、ドアの開け閉めを繰り返す行動に出るという田中選手。減量中の干からびた見た目もあり“ゾンビ”のようと表現した。
百美さんは「怖いですね。普段60キロくらいですけど、減量すると52キロ。お腹も空いて喉も乾いているので寝られないようで、ボーっと起き上がって冷蔵庫まで行って開けて閉めて、しばらく経つとまた開けて。かわいそうで、どうしたらいいのか分からないので、目を閉じて見てないふりをした」と話した。
フィットネスジムのインストラクターから心機一転し、50歳からボディビルダーの道を選んだ宮田勝実さんの妻・みゆきさん。彼女も日本一に輝いたことのあるボディビルダーで、長男も注目株のボディビルダーだ。
ある日みゆきさんは、帰宅中に夫・勝実さんと息子が職質されている場面に遭遇。運悪く激しい減量の真っ最中で、目つきもおかしく頬もコケいる2人ははたから見ても“不審者”。さらに、プロテインを小分けにして持ち歩いていたため、警察官から疑惑を持たれてしまったというエピソードにみゆきさんも思わず苦笑。その日、2人は夜遅くまで帰ってこなかったとそう。
減量中の辛さを味わっているみゆきさんは、田中選手がまるでゾンビのように冷蔵庫を開け閉めする気持ちも理解できると頷いていた。
新庄剛志は「“怪しい話”にすぐ乗る」
次の話題は、練習漬けの日々を送っていたアスリートの夫に対して「世間知らず?」と思ったエピソード。
大河内さんは新庄さんが「誰でもわかる“怪しい話”にすぐ乗る!」と話し、浜田さんも「乗りそうやな」と納得する。
「付き合い始めたのが21歳で、“怪しい話”が途絶えることがなかった。寄ってきて甘い言葉をかけられると、みんな良い人に見えちゃう。『良い人がいて、今度ご飯行こう』って帰ってくるんですけど、私は『またか』ってなる。“高級車をあげる”“海外旅行に連れていくよ”ってタダほど怖いことはないから絶対ダメって言うと必ずケンカに。高級車を乗り回すイメージありますよね?この間、16台とか言ってましたけど、自分で買ったのは4台。“すごい人”で終わらせてあげたかった」と高級車はほぼもらいものだと暴露した。
浜田さんは「何で言うんだよってならない?」と2人の関係を心配すると、大河内さんは「何か来たら受けて立ちます」と強気の姿勢を見せた。
おのののかさんは夫の面倒くさいこだわりについて告白。「毎日泳いでいると切り傷とかが治りにくいようで、靴擦れとかもしたくない。ある日デートしてて1駅分歩いて帰ろうって言ったら、『今日は歩く靴じゃないから履き替える』ってわざわざ家に帰って履き替えて散歩に出た」と散歩のために靴を履き替える夫に面倒くささを感じたと明かした。
東京オリンピック・フェンシング日本代表の山田優選手の妻・里衣さん。山田選手は男子エペ団体で悲願の金メダルを獲得。里衣さんも元フェンシング選手で学生時代の遠征で出会い、先輩後輩の関係だった。
そんな里衣さんにとって夫の面倒くさい部分を「フェンシング選手あるあるだと思うんですけど、傘とか持つと人が周りにいない時に限るんですが、エレベーターのボタンを突く。たまに外すときもあって、『手で押した方が早いじゃん』みたいなことを言う」と話した。
さらに、大河内さんは新庄さんの「顔」へのこだわりに呆れながらも、コンプレックスを解消させたことで変化も生まれたと明かした。
「付き合っていた時から顔にコンプレックスを持っていて、鏡を見て鼻をつまんでいた。鼻が低いのが気になっていて、眉毛は八の字でちょっと情けない顔になってて、それも可愛いじゃないですか。でも本人は嫌がっていて。顔で好きになったわけじゃないし、特別タイプでもなかった。
阪神の時は3分の2くらいは自前の顔で、分からない程度に(整形)をしていて、最初に私が形成外科に連れて行った。そんな気になるんだったら、ちょっと変わるだけでも自信が持てるんじゃないかと思って。八の字をシャキンとさせたら、メンタルがガラッと変わって、ヒーローインタビューも『明日も勝つ!』とかキャラがどんどん変わっていった」
アスリートのお金事情やプロポーズなどのエピソードの他、苦労や不満を爆発させながらも、最後は夫が競技で活躍する好きな瞬間を挙げ、ラブラブぶりをアピールした。
(『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送)