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神奈川・横浜市の病院で、入院患者3人の点滴に消毒液を混入し、殺害した罪などに問われた元看護師に、無期懲役の判決が言い渡された。

元看護師の久保木愛弓被告(34)は2016年、横浜市の旧大口病院で、入院患者3人の点滴に消毒液を混入し、殺害した罪などに問われている。

これまでの裁判で、弁護側は、心神耗弱状態だったとして無期懲役を主張したのに対し、検察側は、責任能力があったとして死刑を求刑していた。

横浜地裁は、9日の裁判で、責任能力を認めたうえで、3人の命が失われたという結果は「極めて重大である」と指摘した。

一方で、被告が「死んで罪を償いたい」と話したことなどを考慮して、「死刑を選択することは、ちゅうちょを感じざるをえない」として、無期懲役を言い渡した。

判決を受け、亡くなった西川惣藏さん(当時88)の遺族は、「無期懲役の選択がされたという判断には納得がいきません」とのコメントを出した。

また、八巻信雄さん(当時88)の遺族も、「あまりに身勝手な動機で罪のない人を殺しておきながら、死刑にならないのはおかしい」と控訴を求めた。