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猛暑日…コロナ消毒の現場

総務省消防庁によると、熱中症による全国の搬送者は今年6月からの2カ月間で約2万6800人。去年の同じ時期から約1.7倍に増えた。

熱中症に加え、新型コロナへの感染リスクとも闘いながら消毒作業などにあたるのが、民間の清掃業者だ。

場所によっては、防護服の上に医療用のエプロン、さらに手袋を2重にするなどの厳重な装備が求められる。

今年一番の暑さとなった10日も清掃の依頼が入っていた。

清掃業者「ペガサス」のスタッフ:
やっぱり今の時期が一番つらい時期です。倒れないように注意してやっています。

全く風を通さない防護服の中はサウナ状態。
清掃スタッフは、熱中症対策で塩分を摂るための塩タブレットや特製のきな粉ドリンクを用意して現場の飲食店へ。

そして約1時間後、作業を終えたスタッフは…

清掃業者「ペガサス」のスタッフ:
ビショビショ…汗で濡れた状態になってしまう。自分は2時間、3時間が最長です。それ以上ですとやっぱりどうしても熱中症の症状が出てきますね。

東京都では10日、新たに2612人の感染を確認。先週火曜日より1000人以上減ったものの、重症者は前日から19人増え、過去最多の176人となった。

一方で、コロナ感染による死亡者数は減少傾向にある。
6月に東京都で亡くなった人は116人。7月には1カ月の感染者が3倍以上に急増したものの、死者は50人にとどまった。

パラリンピック「観客」は?

「安心安全」を謳ったオリンピックは8日に閉幕。
焦点は、2週間後に開幕するパラリンピックの観客の扱いだ。

大会組織委員会の橋本会長は10日、菅首相と会談しこう訴えた。

大会組織委・橋本会長:
引き続き復興を象徴する大会となるように、パラリンピックにもつなげていきたいと感じています。

これに全力でサポートすると応じた菅首相。
先月には観客を入れてのパラリンピックに意欲を見せていた。

ところが、オリンピック期間中に感染は急拡大。
しかし、菅首相は先週、大会と感染状況悪化の因果関係を否定した。

丸川五輪相:
パラリンピックは8月24日からなのでそれまでの間で協議を行いたいと考えています。

政府や東京都は近く5者協議を開き、パラリンピックでの観客について決める見通しだ。

(8月10日放送分イットより!)