哲学者であり生態学者でもあるティモシー・モートンは、いまや「人間ならざるもの」との関係が、人類の歴史と思想にとって最も重要だと考えている。それは例えば地球上の全ての核物質や海洋中の全てのプラスティックなど、彼が「ハイパーオブジェクト」と呼ぶもののことだ。ハイパーオブジェクトは現実のものとしてこの世界に実在しているが、人間的な尺度を超えた存在でもある。パンデミックの時代におけるモートンの環境哲学に迫る後篇。
哲学者であり生態学者でもあるティモシー・モートンは、いまや「人間ならざるもの」との関係が、人類の歴史と思想にとって最も重要だと考えている。それは例えば地球上の全ての核物質や海洋中の全てのプラスティックなど、彼が「ハイパーオブジェクト」と呼ぶもののことだ。ハイパーオブジェクトは現実のものとしてこの世界に実在しているが、人間的な尺度を超えた存在でもある。パンデミックの時代におけるモートンの環境哲学に迫る後篇。