中外製薬は、抗体カクテル療法について、予防や無症状の感染者にも治療薬として使えるよう申請した。
中外製薬は、新型コロナウイルスの治療に用いられる抗体カクテル療法の「ロナプリーブ」について、これまでの軽症者や中等症の患者のほか、患者の家族など、濃厚接触者の発症予防や無症状の感染者にも治療薬として使えるよう、厚生労働省に追加申請した。
また、点滴に限定して認められている投与方法を、皮下注射でも使えるよう申請した。
今回の承認申請について、特例承認の適用を希望している。
中外製薬は、「発症リスクの低下を実現しうる医薬品として、本感染症への対策にさらなる貢献を目指す」とコメントしている。
一方、飲み薬を開発しているアメリカの製薬大手・メルクは、11日、FDA(アメリカ食品医薬品局)に緊急使用許可を申請したと発表した。
承認されれば、新型コロナウイルスの世界初の経口治療薬となる。