MM総研による市場調査によると、初めて200万台を超える見込みだという2021年度の中古スマホ販売台数。
訪ねたのは、中古スマートフォンの通販会社「携帯市場」。
携帯市場・松崎剛士さん:
30分で(注文が)8件増えました。すごく嬉しい数字です
多い時は1日で実に400件ほど注文が入るなど、いま、中古スマホの売行きが好調だという。
「SIMロック」の原則禁止で売れ行き好調
なぜ今、中古スマホが売れているのか。中古ゲームソフトなどを扱う「ゲオ」が運営する中古スマホの販売店に売れ行き好調の理由を尋ねると…
ゲオストアエリアマネージャー・徳久崇師さん:
今まで制限があったSIMフリーのひも付けがなくなったことが大きい
要因の1つとしてあげたのが、2021年10月に義務化された携帯電話端末を自社の回線以外で使えなくする「SIMロック」の原則禁止。
これまでは特定のキャリアでのみ使えた携帯電話が、どのキャリアでも使用できるように変化して選択肢が広がった。
さらに、コロナ禍ならではの需要も…
ゲオストアエリアマネージャー・徳久崇師さん:
テレワークや自宅学習ということで2台目の需要が高くなっていて販売台数が増えている
元々使用しているスマホなどとは別に、リモートワークやリモート学習用に購入するニーズが増えたという。
新品よりも安価に購入できるのも魅力
また、新品より安価なのも人気の理由。例えばiPhone13 512GBなら新品の約1割引き、1万600円以上安い(11万8580円税込み)。
最新機種のXperia5Ⅲも1万8000円以上安い(11万8580円税込み)で販売しているという。
実際、街行く中古スマホの利用者からも…
中古スマホ利用者A:
iPhone11を買った。自分が払いやすい金額だったからです
中古スマホ利用者B:
定価よりも2万円くらい安く買えた
どんな機種が売れ筋なのか、中古スマホの通販会社に話を聞くと…
携帯市場・松崎剛士さん:
iPhone7、iPhone8、アンドロイドシリーズも3~4年くらい前のXperiaシリーズ、Galaxyシリーズがよく売れている
こうした機種の多くは1万円から2万円台で手頃な価格のものが人気だという。
中古スマホについて専門家は…
ITジャーナリスト・三上洋氏:
中古スマホはプライバシーの問題や電池、ローンの支払い、いくつかのポイントがあるので個人売買はリスクがある。できれば(保証がある)店で買うようにした方がいい
(「めざましテレビ」1月12日放送より)