子宮頸がんを予防するための「HPVワクチン」について、厚生労働省の副反応検討部会は、12日午後、予防接種の「積極的勧奨」を再開する方針を了承した。8年ぶりに、対象者に個別に通知をするなど、積極的な接種の呼びかけが再開されることになる。
【画像】子宮頸がんワクチン接種について8年ぶりに「積極的勧奨」が再開される
HPVワクチンをめぐっては、2013年4月から、小学校6年生から高校1年生の女子が、定期接種の対象となった。しかし、全身の痛みや倦怠感などの副反応を疑う報告が相次ぎ、2カ月後に、予防接種を積極的に呼びかける「積極的勧奨」は中止。
70%以上あった接種率は、1%未満まで落ち込んだ。その後、有効性を示す研究データが相次いで報告され、21年10月、厚労省の専門部会も、「積極的勧奨」の再開を認める方向で一致していた。