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セシウムなどの放射性物質による放射線の影響により、老化の促進が起こる事が知られています。
放射線が細胞に照射されると、自然老化と同じように、細胞分裂が停止し、巨大細胞と呼ばれる老化細胞が出現します。
これは、紫外線などでも、同じようなことが起こります。

しかし、大量の放射線を一度に浴びない限り、健康を害することはないと言われています。
チェルノブイリ原発事故時に今の福島中通~関東と同じくらいの汚染レベルであった北欧やドイツなどでも、病気の増加や平均寿命の変化は起こっていません
ですので、それほど心配する必要なないと思われます。

低線量の被曝については、ホルシミス効果などいろいろな説がありますが、まだよく分かっていないようです。

チェルノブイリ事故と福島原発事故におけるセシウム137による汚染の比較
Japna946

ただし、内部被曝の場合は、一部分に放射性物質が集中し濃度が高くなることがあり得ます。
セシウムなどは、心臓などの筋肉にたまる事が知られています。

1日数ベクレル程度の少量摂取ですと、過去の例から見ても、それほど心配はいらないでしょう。
今現在、日本に出回っている食品を食べている限り、それほど心配はいらないと思います。

しかし、汚染のひどい地域の山で獲れた、野生のキノコや山菜、木の実の中には、数千Bq/kgの放射性セシウムを含んでいるものもあります。
そういった物は、あまり口にしないように気を付けましょう。

3月の事故時に、汚染度の高い地域に居たり、野生のキノコなどをたくさん食べた子供は、老化により、糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクが高くなるかもしれません。
そういった人は、定期的に検査をした方がいいのではないかと思います。