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九州各地で避難指示が出された大雨は、13日にかけて雨量を増やしながら範囲も広がると予想され、厳重な警戒が呼びかけられている。

断続的に降り続く雨で、水に漬かった住宅。
熊本・天草市の午後7時ごろの様子。

被害を受けた住民「ここまで上がった。今これくらい引いている、十何cmくらい。ここまで水が上がって、あっちにどんどん流れた」

雨が降り続く中、消防隊員たちが、家を1軒1軒回り、住民に警戒を呼びかけた。

消防隊員「常に見ておいてください。いつ(水が)来るかわからない」

午前10時すぎ、熊本・中央区の通町筋では、急に雨脚が強まり、辺りが白くなっていた。

活発な前線の影響で、激しい雨となった九州地方。

気象庁は、午後2時前、福岡県筑後地方と熊本県熊本地方に線状降水帯発生情報を発表した。

熊本・山鹿市では、午後10時までの24時間に267mmの雨を観測。
わずか1日で平年の8月、1カ月分の雨量を超える、記録的な大雨となっている。

現在、熊本・和水町と菊池市の一部に、警戒レベル5にあたる緊急安全確保が出されている。

また、警戒レベル4にあたる避難指示が各地に出されている。

13日にかけて、九州ではさらに雨量が増え、また、大雨の地域も広がる見込み。

未明から朝にかけて、九州や中国地方を中心に活発な雨雲がかかり、線状降水帯が発生するおそれもある。

13日の午後6時までに予想される雨量は、多いところで、九州北部地方で300mm、九州南部・四国地方・中国地方で250mm、近畿地方・東海地方・関東甲信地方で200mm、北陸地方・東北地方で120mmの見込み。

暗い時間の避難は非常に危険のため、万が一、このあと大雨で浸水などしてきた場合は、周りの状況をよく確認して、建物の2階以上の高い場所、家の中にいても崖から離れている部屋など、少しでも安全な場所で過ごす必要がある。