もっと詳しく

明るい肌色が優先されると話題になった Twitter の画像自動クロップ表示機能に用いられるアルゴリズムのバイアス検出コンテストが実施され、勝者 3 組が DEF CON で発表された(Twitter Engineering のツイート
The Register の記事
The Verge の記事
発表動画)。

1 位になった研究では顔写真にビューティーフィルターを適用することでサリエンシーが変化することが示された。それによると、肌色を明るくするだけでなく、暖色化やコントラスト上昇でもサリエンシーが上昇するという。また、女性的な顔立ちにする加工や若返り、顔痩せといった加工をすることでもサリエンシーが上昇したとのこと。

2 位の研究では白髪化によるサリエンシー低下や、暗い肌色に悪い照明条件が重なった場合に顔からサリエンシーが外れること、集合写真で車椅子に座った人が除外される可能性などが示された。ただし、集合写真では立っている人と抱き上げられている子供計 4 人の顔が写真の上半分に並んでおり、車椅子に座った 1 人の顔だけが低い位置にあるため、その影響も否定できない。

3 位の研究では人物の写真とテキストを組み合わせたミームでテキストの言語によるサリエンシーの違いが示された。研究で使われたテキストは英語とアラビア語で、テキスト領域が写真に優先して選択されたのは英語の場合に 40 回中 39 回、アラビア語の場合に 40 回中 31 回。英語とアラビア語の両方を含むミームの場合、 90 % 以上で英語側の領域が選ばれたとのことだ。

すべて読む

| ITセクション

| テクノロジー

| 人工知能

| Twitter

| IT
|
この記事をTwitterでつぶやく
この記事をFacebookで共有
この記事をGoogle Plusで共有
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:

Twitter、写真のトリミング機能の人種や性別の偏りを見つけ出すコンテストを開催
2021年08月03日

Google、肌の色を区分する新たな尺度を開発中
2021年06月21日

Twitter、アプリ上で縦長画像のサムネイル表示に対応へ
2021年05月08日

Twitter、画像をクロップせずにタイムライン表示する機能をAndroidとiOSでテスト中
2021年03月13日

Twitter、明るい肌色優先が話題になった画像自動クロップで投稿者の選択肢を増やすなどの改善を計画
2020年10月06日

Twitterの画像自動クロップ表示機能、明るい肌色が優先されると話題に
2020年09月23日