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 ロシア政府系の天然ガス企業ガスプロムは10日、ロシア産天然ガスを海底経由で直接ドイツに輸送するガスパイプライン「ノルドストリーム2」が同日完成したと発表した。タス通信によると、年内の稼働を目指している。既存のパイプラインはウクライナなどを経由してロシア産ガスを欧州に送っていた。通過収入を得てきたウクライナが経済面で打撃を受けるほか、欧州のロシアへのエネルギー依存を高めるとして、米国や欧州諸国の一部が反対の立場をとってきた。バイデン米政権はドイツとの関係を重視して容認姿勢に転じたが、今年8月には建設に関与するロシア船に追加制裁を科すなど厳しい立場を維持している。