近鉄百貨店が1月13日に発表した2022年2月期第3四半期決算によると、売上高692億7000万円、営業損失26億7400万円(前期は30億5500万円の損失)、経常損失20億6300万円(前期は26億6800万円の損失)、親会社に帰属する当期損失16億6600万円(前期は54億2300万円の損失)となった。 新型コロナウイルス感染症の影響による外出の自粛やインバウンド需要の急減、2度の緊急事態宣言の発出による店舗の臨時休業等の影響により、減収減益となった。 百貨店業では、2021年4月23日に緊急事態宣言が発出されたことにより、5月31日までの期間、大阪府内の店舗において、飲食料品及び生活必需品の取扱い売場を除く全店舗で休業や営業時間の短縮を余儀なくされた。その後も全館通常営業の状態にはいたらず、8月に大阪府で再度発出された緊急事態宣言が、対象エリア拡大のうえ9月末まで期間延長されるという厳しい経営環境となった。 このような厳しい環境のなか、フランチャイズ事業の強化に積極的に取り組み、ドラッグストア事業への参入をはじめ、台湾発のライフスタイルショップ「神農生活」の日本1号店をあべのハルカス近鉄本店内にオープンすると共に、台湾の家庭料理が楽しめるレストラン「食習」や台湾茶のセレクトショップ「ウーロンマーケット茶市場」を同時にオープンし、台湾気分を楽しめるゾーンを誕生させた。 通期は、売上高996億円、営業利益6億円、経常利益13億円、親会社に帰属する当期利益12億円を見込んでいる。
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