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午前8時半ごろ、大学入学共通テストが行われる東京大学弥生キャンパス(文京区)前の路上で、受験生ら3人が刺された事件で、逮捕された名古屋市の私立高校2年の少年が、犯行直前に、地下鉄の構内の3カ所で、火を付けようとしていたとみられることが分かった。

【画像】受験生らが刺された現場と出火した地下鉄構内(画像6枚)

東京メトロなどによると、少年は、刺傷事件の現場の最寄り駅である南北線東大前駅で、改札の中と、改札を出てすぐの場所の他に、コンコースでも、着火剤や爆竹のようなものをまいたとみられている。一部は火が出てたが、駅員らによって、すぐに消し止められた。

また、少年が、地下鉄の車内で、ペットボトルに入った何らかの液体をまき、その場にリュックサックを置いて、電車を降りたとみられることが分かった。液体の成分などについては分かっていない。

調べに対して逮捕された高校生は、「東京大学前で歩いていた3人を持っていた刃物で刺しました」などと容疑を認めている。動機については「勉強がうまくいかなくて、事件を起こして死のうと思った」などと話している。また逮捕された高校生は「犯行前に、付近に火を付けた」などと供述していて、警視庁が、一連の経緯などを追及している。