南太平洋のトンガ諸島で起きた大規模な火山噴火の影響で、15日夜遅くから鹿児島県の奄美やトカラ列島など、各地で津波が観測されている。
気象庁は16日午前0時15分、奄美群島・トカラ列島に津波警報を出した。
これまでに各地で観測された津波は、鹿児島県の奄美小湊で1m20cm、小笠原諸島の父島、岩手県の久慈港、高知県の土佐清水、和歌山県の御坊、串本、北海道の霧多布港で90cmとなっている。
高台に速やかに避難するとともに、海岸線や河川の河口付近などには絶対に近づいてはいけない。
津波は上昇中のため、今後さらに高くなる見込み。
第1波を観測してから最大波が到達するまで、数時間かかることがある。
津波の高さは、今後さらに高くなることもある。
決して海岸や川の様子を見に行ってはいけない。
場所によっては、観測点で記録された津波よりも、さらに大きな津波が到達しているおそれもある。
一方、気象庁は16日午前2時から会見し、各地で観測された津波は通常の地震による津波とは異なり、気圧が高くなった影響による潮位の変化だとの見解を示した。
また、午前0時15分に津波警報と注意報を発表したことについて、「通常の地震による津波とは異なるが、大きな潮位の変化によって被害が予想されたため、津波警報の仕組みを使って防災上の呼びかけを行ったものだ」としている。