気象庁は15日午前0時15分、鹿児島県の奄美群島トカラ列島に津波警報を出した。
トンガ沖での海底火山の噴火の影響とみられる。
気象庁は、奄美群島トカラ列島で予想される津波の高さは3メートルとみられると発表し、これまでに奄美で1メートル20センチの津波を観測したほか、岩手県の久慈港で90センチ、和歌山県の御坊で90センチなど、北海道から九州奄美など太平洋に面する広い範囲で津波が観測されている。
首相官邸は、津波警報を受け、危機管理センターに官邸連絡室を設置した。
気象庁は、沿岸部や川沿いにいる人たちは、ただちに高台や避難ビルなど安全な場所へ避難するよう呼びかけた。
津波は繰り返し襲ってくるため、警報が解除されるまで安全な場所から離れないように求めている。
宮城県では、石巻港で午後11時48分に30センチの津波が、仙台港では午前0時38分に70センチの津波が観測された。
県内各消防本部と沿岸部の各警察署によると、午前1時20分の時点で県内に津波の被害は確認されていないという。
また、宮城海上保安部によると、午前1時10分の時点で被害は確認されていないという。
静岡県内には、全域に津波注意報が発表されているが、県によると、これまでに被害の情報はないという。
熱海市は、3カ所に避難所を開設している。
御前崎市によると、中部電力の浜岡原子力発電所では、異常は確認されていないという。