日本大学附属病院をめぐる背任事件で、日大の田中英寿理事長が13日、再び東京地検特捜部の任意の聴取を受け、あらためて現金の受け取りを否定したことがわかった。
日大元理事の井ノ口忠男容疑者(64)は、医療法人グループ前理事長の籔本雅巳容疑者(61)とともに、附属病院の医療機器導入をめぐり、日大に損害を与えた疑いで逮捕されたほか、病院の建て替えをめぐる背任の罪で起訴されている。
籔本容疑者は、「田中理事長に3,000万円渡した」と供述しているが、特捜部から再び任意の聴取を受けた田中理事長は「3,000万円は知らない」と、あらためて関与を否定したという。
また、井ノ口容疑者も、田中理事長に数千万円を提供したことを認める供述をし始めていて、特捜部が調べを進めている。